ごあいさつ


 本校は、昭和26年4月10日、野田市立中央中学校より分離独立し、開校しました。本年72年目を迎える学校です。本校は、野田市の南西部に位置し、市街地及び住宅地の中にあります。生徒たちは、野田市立中央小学校、野田市立宮崎小学校の卒業生が多く、野田市立南部小学校の卒業生が一部おります。古くからの町で、住民の移動は少なく、地元定着率が高い傾向にあります。したがって、保護者にも本校の卒業生が多く、そのため地域の学校として期待は大きく、また協力的です。

 近年では、平成18年度に野田市教育委員会指定「学校人権教育研究校」(2年間)と文科省指定「新教育システム開発プラグラム事業研究校」(2年間)、平成20年度に文科省指定「学校支援地域本部事業モデル校」(3年間)を受託し、歩んで来ております。さらに、平成29年度は千葉県東葛飾教育事務所指導室から訪問をしていただき、全教科領域の授業展開・研究成果発表を行いました。

 地域と学校の関係は深く、現在は、地域の方々が「学校支援ボランティア」として、授業や環境整備のためしばしば来校くださっており、本校の教育活動にご協力いただいております。

 加えて、平成30年度、「文化伝承ふれあいプロジェクト」を立ち上げ、よりいっそう地域との連携を深めようと取り組んでおります。このプロジェクトは、地域が育んできた野田市の伝統的文化行事である「みこしパレード」や「おどり七夕パレード」などに、本校生徒が参加することによって、若い世代が受け継ぎ、次の野田市の担い手となる「野田人」を育成することを目的とするものです。平成29年、令和元年度の「おどり七夕パレード」では、「最優秀賞」をいただきました。また、音楽部を中心として、各自治会の「ふれあいの会」に参加させていただき、音楽の演奏をとおして地域のお年寄りの方々との交流も図っています。

 これらをまとめて「文化伝承ふれあいプロジェクト」とし、今後、ますます二中と地域との絆を強くしていきたいと考えております。なお、このプロジェクトには、地元「興風会」様からのご理解をいただき、助成をしていただいております。

 令和3年度は、本校同窓会、PTAの方々の多大なるご支援ご協力のお陰をもちまして、本校創立70周年記念行事をコロナ禍でありましたが、盛大に開催することができました。

 本校は学校教育目標の「社会を生き抜く力を身につけた生徒の育成」に向かって、令和4年度より変更した『学び力・人間力・突破力』の3つの力を身につけることができるように「MNTプロジェクト」を中心に様々な取り組みを進めています。

 さらに令和5年度より、学校経営方針を明確にし「全員が幸せになれる学校づくり」を目指してまいります。引き続き、本校教育活動への温かいご支援ご協力をお願いいたします。

 令和6年度は、学校教育目標を「未来を切り拓く力を身につけた生徒の育成」とし、急激に変化し、価値観が多様化する、予測不可能な社会で、どのようにして未来を切り拓いていけるように「学び力・人間力・突破力」の3つの力を様々な取り組みで進めていきます。

令和6年4月  

学校長 石垣 紀雄