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6年生キャリア教育

 キャリア教育というのは、キャリア(経歴)を生かして、現在や将来を見据えること等を主眼として行われる教育です。特別活動の学習に位置づけられていますが、6年生では中学校への進学を見据えて総合的な学習の時間を利用して「将来の夢」を考える機会を設けます。

 狭義では「将来なりたい職業」ですが、広義では「どのような人間になるのか。どのような人生を送るか。」ということとなります。

 「なぜ、その職業を目指したいのか。」という視点を深堀りしますと、単に「生活のため(お金を稼ぐため)」「楽しそうだから」だけではなく、「自己有用感」「自己実現」などに行きつきます。

 その時に、自分はこの職業を通して何を実現したいのか、どのような人間になっていきたいのか・・ということに気づいてほしいのです。

 自分が選んだ(志向する)職業を目ざすには「積み重ね」「努力」が必要となりますが、ただ単にお金を稼ぐとか楽しそうとかの理由だと、つらさ・面倒臭さからから目をそらしてしまいがちです。

 強い意志を持つためにも職業を最終目標にするのではなく、「なりたい人物像」が必要となります。

 その際、以下の2点を意識することが良いと考えています。

 1つ目は「人の役に立つ」ということです。

 2つ目は「人に喜んでもらえる」ということです。

 どちらも自分の評価ではなく他人からの評価となりますが、それこそが「自己有用感」「自己実現」の元となると考えます。

 子どもたちが今持ち始めている「自分の夢」も、誰かが為したことへの「感謝」「喜び」が元になっていると思います。困っているときに助けてもらってありがたかったとか、楽しい思いをさせてもらってうれしかったという経験です。

 ぜひ、そのような視点で未来を志向できるよう、ご家庭でも声掛けをしてみてください。