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本年度最後の土曜授業

 早いもので本年度の土曜授業は2月26日が最終日でした。

 今年から土曜授業の位置づけが少し変わりました。「きめ細かな学習指導という側面からの学力向上」という部分を緩和し、「本来の授業をすすめてもよい」というようになりました。これは昨年度の緊急事態宣言で授業時間が足りなくなるかもしれないという苦い経験から、ゆとりをもって授業を進めることができるために設けるという部分が加わったためです。もちろん、「主体的・対話的で深い学び」といった新学習指導要領の方向性を担う部分は踏襲されますが、様々な学習をすることができるようになり、今年度は土曜授業はバラエティ豊かな学習の場になったと思えます。

 特に本年度はクロームブックを使ったICTの授業が多くなりました。子どもたちは毎日のように利用しているので上手に活用できるようになってきました。学年差はありますがICTの飛躍の年になったと思います。その礎になったのもこの土曜授業の時間だったように思えます。

 また、「主体的・対話的で深い学び」の部分でも個別の活動や発表の活動なども多く取り入れることができました。これは通常通りの学習計画による授業進度ではなかなか余裕の時間を生み出すことができないので、ありがたい部分でもあります。

 このような個別やグループで活動する時間を増やすことで自ら思考し、行動する体験を多く積むことになります。今後、この経験が学力向上につながってくるものだと考えています。学力はただ単に暗記(記憶)することでつくものではなく、理由や意見を添えて物事を推察することによってつくといわれています。

 年間に11回しかない土曜授業ですが、このように考えると意味深いものに感じます。少なくとも他の市町村よりはそのような体験をする時間が多いと言えますのでありがたいと感じます。

 今後とも、ご理解の上、ご協力をお願いいたします。