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学力向上のための授業改善

 ご存じのように学校では学力向上のための授業改善を目的として、テーマを決めて年間を通して授業研究をしています。本年度は「主体的に学び合い、豊かに表現する児童の育成」を目指し、「国語科における読み解く力を育む授業実践」をテーマとして取り組んでいます。

 

 この2年間で大きく変わったことは、1人1台端末(タブレット)配付により、「ICT活用の授業」を展開するようになったことです。活用時間の目標値も設定されました。

 また、本校の「教育目標」「グランドデザイン」でも提示していますように、「探求のプロセス導入による学びの質の向上」「プログラミング的思考による自己分析能力の研磨」「思考スキルの活用による思考の論理化の推進」といった、学びの質を上げるための工夫を、主に高学年で行なっています。

 この画面にある表が「思考ツール」の「クラゲチャート」です。今回の学習では、上の丸の中(クラゲの胴体部分)に自分の考えを入れ、下の丸の部分(クラゲの足の部分)にその根拠となることを入れるようにしていました。足の部分の付箋の色が違うのは、黄色は自分が見つけた根拠、ピンクは同じ考えの友達が見つけた根拠と分類しています。

 このように自分の考えを論理的にしていくためのツール(手段)が「思考ツール」です。子どもたちはこれを活用することで自分の考えに対して自信をもつことができていました。

 さて、子どもたちは1人1台端末(タブレット)の対象ですが、実は教職員の分はありません。(破損した場合に備えて数台の予備はあります。)しかし、それでは指導する側が慣れないという悩みがあり、できる限り子どもが帰った後に学校に置いてある端末を利用して教職員も研修しています。

 あるクラスで授業を行い、それを教職員が参観し、放課後に検討するという「校内研修会」を実施しています。外部からも指導者をお呼びし、様々なことを教えていただきます。

 その校内研修会でも、職員が受け身にならないよう(アクティブラーニング)、小グループに分かれ、自分の意見を出し合ってまとめ、発表する活動をします。

  その研修の際に、子どもたちのタブレットを借りて、子どもたちと同じようにジャムボードを利用して意見をまとめ、交流をするようにしています。これだと他のグループの話し合った内容も手元ですぐに確認することができます。

  習うより慣れろ‥ではありませんが、我々教職員も日々、このような具体的な活動を通して、指導の力量を高めるように努力しています。

  このような経験が、さらに授業の中で生きてくると考えています。