学校長の窓

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平成25年度第1学期始業式 式辞


 春爛漫の美しい季節を迎えました。山に入り、耳を澄ますとウグイスの鳴き声が聞こえ、心を和ませてくれます。本日、ここに平成25年度第1学期始業式を迎えることができ、大変うれしく思います。

 みなさんは、今日の日を心待ちにしていたことと思います。そして、上級学年に進級した喜びとうれしさで、胸を大きくふくらませていることでしょう。誰にも平等に与えられている、これから始まる1年間という月日を、どのように過ごせるか。それは、みなさん一人一人の至誠・忍耐・努力にかかっています。

 さて、平成25年度のスタートにあたり、みなさんに3つのことをお話します。
 一つ目は、「伸び代」を広げてほしいということです。そのためには、しっかりと目標を立て、努力することが大切です。目標なくして、努力することはできません。自分のよさを出し惜しみせず、「自分という人間」を輝きだせるよう、「前へ」「前へ」と心を奮い立たせてください。

 二つ目は、「学ぶ心」を大切にしてほしいということです。文豪吉川英治の『宮本武蔵』という小説の中に、「我以外皆我師」という言葉があります。自分以外の、人でも物でも皆、自分に何かを教えてくれる先生だという意味です。親から、友達から、学校の先生から、自然から、いろいろなことを吸収し学んで成長します。
ところが、いつのまにか『学ぶ心』を忘れ、友達の欠点を指摘したり、先生への尊敬心を忘れ、愛称で呼んだりすることがあります。すべての人から、学べるということを忘れないでください。

 三つ目は、常に最高の「あいさつ」や「返事」を心掛けてほしいということです。みなさんと交わす「あいさつ」は、楽しさを倍増させてくれます。また、授業中のみなさんの「返事」は、授業に活気を与えます。その場にふさわしい「あいさつ」や「返事」、心のこもった「あいさつ」や「返事」を率先して行い、潤いと活力のある学校生活を送っていきましょう。

 今日は、いよいよ新入生を迎えます。全校生徒は387名になります。みなさん一人一人が努力し、力を発揮しようとすれば、益子中はますます輝きを増してくるでしょう。みなさんの活躍を期待しています。終わります。