大人になる No97
【 立志とは… 】
立志という言葉を聞いたことはありますか。立志とはどんな意味なのでしょうか?漢字から推測すると「志(こころざし)を立てる」ですね。それでは何に対して志を立てるのでしょうか?中国の古い書である論語に次のような一節があります。「吾(われ)、十有五(じゅうゆうご)にして学びに志す」つまり、「私は、15歳の時に自ら学び、身を立てようと決意した」ということです。いままでは義務教育であったから、志そうと、なかろうと学習しなければならなかったわけですが、これからは違います。学ぼうと学ばなかろうとそれは個人の自由です。しかし、学ばないということは、いくつになっても今の君から進歩しないということです。ここでいう「学ぶ」とは、もちろん教科書の勉強だけではありません。人との接し方、社会がどの様に成り立っているのかなど、たくさんの事をこれから学ばなければならないのですが、それらは全て、自分から学ぼうとする意志がなければ学びは成立しないのです。
3年生は、もうすぐ義務教育が終わり、「大人になる」わけですから、いつまでも「子供」ではいけないのです。小さな子供が無邪気にじゃれあって遊んでいるところは可愛く、微笑ましいものですが、大人は決してそんな事はしません。よって君達もこれからは、何をやっても見捨てられずにいた子供時代からは別れを告げて、自らの責任のもとに行動しなければならないのです。言葉遣いや服装も全て大人としての在り方を求められるのです。さあ、今こそ志を立てよ、飯沼の若人たちよ。(3月9日 校長)