大人になる No78
【 3年生諸君、2年生のスキー教室を応援できますか… 】
本校の宿泊行事は、ここ数年、1年生が茨城県さしま少年自然の家、2年生がスキー教室、3年生が修学旅行となっています。昨年度と今年度は、新型コロナウィルスの影響で、さしま少年自然の家が2回、修学旅行が2回、スキー教室が1回中止になっています。今年度の3年生は、スキー教室と修学旅行が中止になりましたね。今日から始まる2年生のスキー教室をどんな気持ちでとらえているのだろう…。昨日このブログで、修学旅行は中止にしたが、スキー教室には行くことについて、その理由を述べた。修学旅行は緊急事態宣言中に決断しなければならなかったこと、電車で移動し、京都と奈良という国際都市を観て回り、たくさんの一般の人々と接する性質があることなどが中止の理由でした。スキー教室について、学校は新型コロナウィルスへの感染防止対策を、その黎明期(れいめいき:はじめの頃という意味)を除いて、社会の中でかなり高いレベルで行っており、家庭内での感染はあれど、学校内での感染は現在、まずありえない状況と言えます。そのような学校生活を送っている生徒たちが、教室をバスに変え移動し、スキー場という、屋外でインストラクター以外の者とは接しない山での活動をするという性質上、実施に踏み切りました。感染症の防止対策への指導は、これまでで最高レベルにまで高めてです。
さて、3年生の生徒諸君、「2年生はいいなぁ」、「2年生だけずるい」、「3月の日帰りの校外学習はできるのかなぁ…」など色々な思いがあることでしょうね、とてもよくわかります…。でもね、長い人生には、自分の希望とは裏腹に、どうにもならないことはたくさんあるのですよ。そういう時にこそ、その人の本当の人間性が出るものなのです。「2年生スキー教室に行けてよかったねぇ」って笑顔で言える人と、いつまでも愚痴や不平不満を言っている人のどちらのタイプの人でありたいですか…。受験の結果でも同じです。もし自分が不合格になったら、合格した人に何と言葉をかけますか…。
スキー教室に行けなくたって、修学旅行に行けなくたって、それがどうした!私達はどの学校のどの学年よりも、楽しく充実した中学校生活を送れた。素晴らしい仲間に恵まれ、先生方や保護者、地域の皆様に愛されたことが何より幸せなことだ…と思える中学校生活にすればいいのです。
今日は、県公立高校の12月現在の志望状況(倍率)が新聞に載っていましたね。今はその数字を見て、よく考え、仲間と共にがんばる時です。さらに今日は、明日からの私立高校の入試集中日に対し、6校時に学年集会を行います。先生方、家族や親戚、地域の方々、そしてみなさんを尊敬してやまない1、2年生の後輩たちもみんなが君達3年生を心配し、そして応援している。3年生諸君は、そのことを決して忘れてはならない。(1月14日 校長)