いきいき子育て⑤
三者面談では何を話し合いましたか
思春期とは、身体の成長に心の成長が追いつかず、誰もが不安定な気分になりやすい時期です。「自分は何者なのか?」「どう生きたらいいのか?」などと自我に直面し、自分を見る「もう一人の自分」が意識されるようになります。小さなことで有頂天になったり、逆にひどく傷ついて落ち込んでしまったりもします。異性への興味が高まったり、親や先生がうっとうしく感じるようになったり、自分だけの秘密を持ち始めたりもします。こうした心の変化に対し、身体については、体型全体の大人化が、個人差はあれ進みます。まず、「思春期」について親がしっかりと理解を深めましょう。
半分はもう大人、しかし半分はまだ子供
親にとってみれば「こんな子ではなかった、どうしたものか…」と戸惑うこともあるかもしれません。しかし、この時期に子供がいうことを聞かなくなっても、いたずらに動揺したり、抑えつけたりする必要はありません。それは、子どもの自立や親離れが始まった証拠だからです。むやみな干渉やお説教はできるだけ控えて、子どもの力を信じながら、あたたかく見守りましょう。ただし、腫れ物に触るかのように接するのではなく、これまで以上に会話などを通じて関わる努力は欠かせないものになります。「半分はもう大人なのだから、この事については、あなたを信じて任せる。でも、半分はまだ子供。自分で責任を取れないのだから、この事については一緒に考えよう」という感じがよいと思います。(11月12日 校長)