家庭学習を考える ② ~お風呂の原理~
今日から読書週間ですね。読書の秋ということで、みなさんもたくさん本を読んで、頭を鍛え、心を耕しましょう。読書については、先日、連載したのでそちらを参照してください。今日は、「家庭学習について考える」の第2回です。生徒諸君の中には、「家庭学習をやっても成績が上がらないんだよなぁ…」と思っている者がいるかもしれませんね。このことについて今日は話をしたいと思います。私は勝手に、「お風呂の原理」と名付けている話があります。家での仕事分担で、お風呂を洗い、お湯をはることが自分の役割である生徒もいることでしょう。お風呂に水を入れるときのことを思い出してください。お風呂に栓をして、水を出すと溜まっていきますよね。その様子を「まだかなぁ…」と思って見ていると、なかなか水は溜まりませんよね。でも、その場を離れ、テレビを見ていたり、他のことをしていると、あっという間に水が溜まりますよね。今は自動で水が止まるお風呂が多いと思いますが、ひと昔前なら、水があふれてしまい、大変なことになってしまうこともありました。勉強もこれと同じなのです。昨日は1時間勉強した、今日は1時間半。成績が上がったかなぁ…と思っているうちはなかなか成績は上がりません。そうではなく、学校で習ったことを家で復習したら、ワークができた、家庭学習で教科書を読み、意味を調べて次の日の授業に臨んだら、授業がよく解った。この、「解った、できた」という喜びや、やりがいを、さらに、「もっとやってみよう」というやる気に変えるのです。テストの点数や成績のことなど忘れ、解るって楽しいという気持ちを味わい、日々家庭学習を続けてみよう。しばらくすると、必ず君の成績は上がっていますよ。(10月27日 校長)