大人になる No61
【 今日の生徒会選挙を通して学んでほしいこと 】
今日は、生徒会本部役員の選挙が行われました。本来ですと、毎年10月にこの選挙を行うのですが、2学期当初は分散登校があったため、計画的に様々な選挙活動を行うことが困難であったため、11月となってしまいました。
さて、「自治」という言葉を聞いたことはありますか。地方自治とか自治体ということについて、3年生は今まさに社会科の公民で習っているところですね。自治とは、ある集団が自分たちで自分たちのことを決め、自分たちの目的を達成するために行動し、その事務や会計なども自分たちで行っていくことです。ただし、当然ですが自分勝手に好きなことをするという訳ではなく、例えば、私たちの住む埼玉県では、日本の国の法律や政治に従いながら独自の決まりである「条例」を定めて政治をも行っています。
みなさんの所属する本校の生徒会も先生方の指導を受けながら、自分たちのことを決め、より良い学校生活のために様々な活動をしているので自治体と言えますね。自治体には所属する人たちのために様々な事を決める役割を持つ議員や役員を選ぶ選挙があります。そして、立候補者は、自分が当選した時には、その自治体をどの様に良い方向に進めるかという公約(最近はマニュフェストといいますね)を述べ、選挙民はどの立候補者の言っている公約が自分の考えと合っているか、公約を実行する力のある人物は誰かを考え投票をするわけです。
選挙は、自分に代わって自分に近い考えで政治を行ってくれる人を選ぶわけですから、民主主義社会ではとても重要なものです。生徒会活動は、みなさんが大人になってから、国民として、県民として、また市民や自分の所属する職場をはじめとする様々な組織の一員として、しっかりと責任を果たし、住みよい「場」を自分たちの手で創っていける人になるための勉強でもあるのです。まさに「学校は小さな社会」なのです。(11月11日 校長)