いきいき子育て⑦
この時期は友達の影響を受けやすい
思春期は、仲間や友達の存在が、家族以上に重要になることもあります。家族よりも、友達同士のルールの方が大切になり、ときには親に嘘をついてでも、友達同士のつながりを守ろうとすることもあります。それだけに友達からの影響は大きく、「いじめ」などの問題も起きやすい時期でもあります。ここで、心配だからといって、子供の行動を監視したり、根掘り葉掘り話を聞きだそうとしたりする必要はありませんが、普段からの会話を通じて、友達との関係を理解するよう心がけましょう。また、人は愛され、理解されたがる生き物です。理解されないと不満がたまり、キレたりすることもあります。日頃から相手の話をじっくりと聴く、同じ目線で考える、といった姿勢を親が身につけることで、子供は親に愛されている実感を得ることができます。子供は自分が愛されていると感じるとき、安心し、安定した気持ちで生活することができます。学習や部活動に前向きに取り組み、大きく成長することができます。
子どもはSOSがうまく言えない
友人関係のトラブルなど、子供が悩みや問題を抱えたとき、それは、しばしば身体的なサインとなって現れます。これまでになかった体調不良などのサインが現れることもあります。サインに気がついたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えましょう。「そんなことくらいで」「わがままだ」「ズル休み」というような言葉で片付けず、様子をよく見て、話を聴き、理解しようとする姿勢が大切です。また、医師や学校の先生、カウンセラーにも相談してみましょう。解決のためのヒントが得られるかもしれません。(11月16日 校長)