いきいき子育て⑬
自分で考え、自分で行動できる人に育ってほしいなら
昨日は、来年の新入生とその保護者を対象とした、入学説明会を行いました。私は体育館にずっといたものですから、6年生の児童の教室での様子は分からなかったのですが、よくがんばっていたと聞いています。私が昨日一番嬉しかったことは、4時間目に新入生と入れ替わりで卒業していく3年生がしっかりと体育館の会場づくりを行ってくれたことでした。「共に中学校生活を送ることはできないが、かわいい後輩たちのために…」と、誰一人遊んでいる者、だるそうに立っている者もいず、協力して会場づくりを行ってくれました。私は、「心が育っているな…」と、保護者・地域のみなさまと、本校教職員に対し、感謝の気持ちで頭の下がる思いがしました。さて、子供の進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)するのではなく、子供が好きなもの、やる気を出せるものを見つけるまで待ち、できるだけ子供の力を信頼し、それを見守り、力づけましょう。あれこれしないで見守ることは、物を買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。また、親は自分が子供のために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」と、まず子供の考えや気持ちをじっくりと聴き、しっかり受けとめてから、「自分は、親として、人生の先輩としてこう思うんだが」と、一緒に考え、一緒に学んでいく姿勢が大切です。本校の3年生の生徒達のように、子供が自分で考え、勇気を持って行動し、達成感を味わう、または失敗から学び、強くなるチャンスを子供から奪わないように気をつけましょう。(12月2日 校長)