大人になる No81
【 気を遣うことを学びなさい 】
先日の県内私立高校の結果が出たことに伴い、いまクラスの中にはいろいろな状況の人がいます。第一志望の高校が決まった者、県立高校の併願校に合格し、もし県立が不合格であった時には、行く高校が決まった者(手続きは必要ですよ)、そして県立一本の者。ここで、諸君は自分のクラスに所属している訳だが、一人一人がクラスにいることに責任があります。まだクラスには県公立高校に向けて最後の仕上げで勉強をがんばっている生徒が半分以上いるはずです。もし、第一志望の私立高校に決まった生徒が学習に対して気が抜けてしまったら…、みんなが張り詰めていた3学期始めの緊張感のある授業を続けることはできません。なにも腫れ物に触るようにする必要はありませんが、進路が決まっている人ができることは、授業に集中したり、クラスや学年のために、係の仕事や清掃など当たり前のことを当たり前に進んでやろうとしたりすることなのです。それが進路が決定した者がいまできる、気を遣うということです。
次に、まだ決まっていない生徒たちに言いたい…、苦しかったり、悩んだりするから人間的に成長できるのです。試験に合格するかどうかは単なる結果です。人生が決まるものでは断じてないのですよ。大切なことは、苦しさに立ち向かい、それを乗り越えようとがんばること。その経験が人間としての厚みを増していくのです。これからの人生の中では、もっともっと大変な事がたくさんあります。先生の経験では大学受験はもっともっと大変だったし、先生になるための試験も、真剣に勉強した年は、フラフラになるほどきつかったことを思い出します。高校受験…、あまり神経質にならず、大きく構え、試験当日にこれまで蓄えた力をいかに発揮するかを考えよう。(1月25日 校長)