この景色をどう感じられますか?
令和2年3月26日(木)1・2年生登校日
年度の「節目」を感じさせたい、年度の終わる「けじめ」をつけさせたい思いで、今日、1・2年生の登校日を設定いたしました。この節目やけじめは、次の希望や意欲、目標に必ずつながるからです。
修了式は行えませんが、今日の登校日を年度の終了、教育課程の修了としてとらえています。
ただし、感染症予防を万全にするかたちでの実施です。
同時に登校してくる状態を、1回について各学年2クラス(2教室分離れた教室)で、クラス内は奇数と偶数の出席番号に分けて、半分の人数で実施しています。担任は、同じ学級活動を2回行うことになります。
前のグループが下校してから、次のグループの登校時刻の間隔を30分とっていますから、午前から午後にかけて、たった1時間の学級活動を行うのに、一日かかります。
そこで、今朝、最初のクラス、1組と4組の奇数番号の生徒が登校したあとの、下足箱の様子を写真にしました。その写真をご覧ください。
これらの写真から何をどう感じられるでしょうか。
すべてのスペースの埋まらない、歯のかけたような状態の下足箱です。
これこそが、今の異常な社会状態の象徴と考えます。
学校は、多くの生徒が集まって、ひとつの教室や、理科室、美術室、音楽室などにまとまって、いっしょに学習する場所です。もちろん体育は校庭や体育館に集まって活動します。
学校の基本は、「密集」「密着」していないと、現在の教育課程を実施していくのは難しい状態です。しかも、ここ数年「主体的・対話的で深い学び」めざしていますから、対話をしたり、グループで話し合ったり、「密接」の発話のない講義調の授業を極力減らしていく方向にあります。
つまり、学校教育と感染症予防は、まさに現在社会がかかえる矛盾、「感染症予防」か「社会活動・経済活動の保障」か、という二律背反の課題を学校内でも抱えているということです。
こうした微妙なバランスを学校教育も考えていかなければなりません。
この矛盾、二律背反を、生徒のみなさん、教職員、保護者の皆さん、地域の皆さんで乗り切ってまいりましょう。
正直、学校も悩み、迷い、考え抜いています。そうしたなかでの精いっぱいのご対応であることをご理解いただきながら、東中学校を見守っていくださることをお願いいたします。
とにかく、未来の社会のために、幸松地区の将来のために、今いる東中学校生徒のために、批判や批評ではなく、同じ方向を向いてがんばってまいりましょう。