視聴覚センター

市民パソコンセミナー「プログラミング入門」

 8月27日(水)、28日(木)、視聴覚センター3階メディア研修室において市民パソコンセミナー『プログラミング入門』を実施しました。

 まず、2018年に政府広報としてつくられた「ソサエティ5.0」という30年後の未来を描いた動画を視聴し、学校教育にプログラミング教育が導入された経緯や意図をお伝えしました。


 次に、学校教育におけるプログラミングで重視されているのは「プログラミング的思考を養う」ことで、パソコンでプログラムを作ることが目的ではないこともお伝えしました。そして、身の回りにある電化製品等の多くにプログラムが組み込まれていて、私たちの生活を便利にしてくれていることも確認しました。


 講義のあと、さっそく、線を読み取って動くライントレース型ロボット『オゾボット』を手にとっていただき、実際のプログラミングを始めました。


 電源の入れかたや切りかたをお伝えし、黒い線上を走らせました。受講生から「はみ出さないで、うまくに走ってる!」と声が上がりました。

 さらに、色々な色で描かれた線上を走らせてもらいました。すると、「線の色と同じ色に光りながら走ってる」「線がなくなると、止まってしまう」などの気付きを声に出されている方が多く見られました。

 次に「T」字路の上を走らせて、左折するのか右折するのかを数えてもらいました。結果は・・・ランダム。そこで、左折すると宝物のイラストがある「T」字路で、常に左折させたい場面の紙を渡しました。この段階で出てくるのが左折の命令です。オゾボットは、色の組み合わせで命令をすることができるので、左折の命令をするための色とその組み合わせをお伝えしました。これがオゾコードといわれるものです。

 受講者の皆さんは、上手にシールを貼り、見事、左折の命令をオゾボットに伝えることができました。その後、この日に使う4つのオゾコードをお示しし、シールを貼る練習をしていただきました。(下の写真)

 前半の大きな目標は、ここからです。A3判の白い紙に描かれた地図上で色シールを貼り、左折や右折等を繰り返しゴールを目指すという設定でアンプラグドのプログラミングを体験していただきました。途中、思い通りに動かないので、その原因を考え、シールを貼りなおす作業を何度か経験しながら、ゴールを目指しました。

 無事、ゴールに着いたときは、笑顔と拍手で喜ぶ姿を多く見ることができました。

 後半は、パソコンを使ったプログラミングを体験していただきました。

 ここでも、「失敗→原因究明→解決策を考える」ことを何度も体験していただきました。皆さん、あきらめることなく何度も挑戦してくれました。