「須釜遺跡の弥生土器」が埼玉県立歴史と民俗の博物館「埼玉考古50選」に出展
9月15日、埼玉県立歴史と民俗の博物館に須釜遺跡出土の弥生土器を貸し出しました。
埼玉県立歴史と民俗の博物館では、下記のとおり、10月9日(土)より「埼玉考古50選」展が開催されます。
須釜遺跡の弥生土器はこちらの展示会に出展されます。
●博物館開館50周年記念「埼玉考古50選」
期間:令和3年10月9日(土)から11月23日(火・祝)
時間:9:00から16:30
会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区高鼻町4-219)
*東武アーバンパークライン(野田線)大宮公園駅より徒歩5分
観覧料:一般600円 高校生・学生300円
埼玉考古50選チラシ(チラシ画像をクリックするとPDFが開きます)
須釜遺跡は市内北部の倉常に位置します。
「再葬墓」とは、縄文時代の終わりごろから弥生時代の中頃にかけて関東地方から東北地方において広まったお墓の形です。人が亡くなった際、一度、遺体をそのまま土に埋めたりして葬(ほうむ)りますが、一定の時間がたったのち、その遺体を掘り出して、さらに骨だけにし、再び葬るものです。「再び葬る」ことから「再葬墓」と呼ばれています。
この「再葬墓」が須釜遺跡では11基検出され、完全な形に近い弥生土器、総数29点が発見されています。埼玉県東部地域では、弥生時代の遺跡はあまり発見されていないことから、須釜遺跡の遺物は平成17年に「須釜遺跡再葬墓出土遺物一括」として埼玉県指定文化財となりました。
「埼玉考古50選」では、1号再葬墓と2号再葬墓から発見された土器が展示されます。土器の表面に残った稲籾の圧痕の説明などもあるようです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館は、東武アーバンパークラインの大宮公園駅が最寄りとなります。コロナ対策を十分とっていただいて、お出かけいただければ幸いです。
須釜遺跡再葬墓出土の土器
須釜遺跡については過去のブログでも紹介しております。