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カテゴリ:郷土資料館

【常設展】竪穴式住居模型を作っている木材

春日部市郷土資料館の竪穴式住居の模型は、花積貝塚で確認された縄文時代中期の住居跡をモデルにしています。上屋の構造は、発掘調査で発見される炭化した木材や世界各地の民族事例などから想定したものです。想定している部分は、調査や研究の進展いかんでは、新しいイメージも生まれてきます。たとえば神明貝塚では、近年の調査で土を屋根にふいたと思われる住居跡が確認されています。

さて今回は、模型に使われている木材の木の種類についてご紹介します。資料館の竪穴式住居の模型の木材は、すべて本物の植物を加工して使っています。
まず、中央で屋根を支えている4本の柱とそれを横につないでいる梁(はり)の部分は、コナラを使っています。棟(むね)という、住居の穴の外側から斜めに建てられている材木はスギです。その棟をマス目になるように横につないでいる横材はクリで、この棟と横材の上に屋根になるカヤがのせられています。
コナラやスギ、クリの木材は、縄文時代の遺跡からも炭化した状態で発見されることの多い木です。

木材の違いは樹皮の様子で簡単に見分けられます。ご来館いただいた際は、ぜひご確認ください。
竪穴住居模型