校長室から

3/15(木)第76回卒業証書授与式

 137名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。みなさんが過ごした3年間は、想像もしなかったコロナ禍での中学校生活でした。6月の入学式、分散登校。多くの活動や行事が中止になるなど、次々とやってくる大きな荒波を、必死にオールを漕ぎ、前に進んできました。時に、そのオールにひびが入り、気持ちが折れそうになったこともあったでしょう。しかし、みなさんは仲間と支え合い乗り越えてきました。

 最上級生になってからの3年生の自覚やリーダーシップには本当に目を見張るものがありました。学校行事では「ここで頑張らないでどうする」「失敗してたまるか」といった心の底からの燃え上がるエネルギーを感じました。

 体育祭や合唱コンクールでは、全校を盛り上げ、最高学年の姿、存在感を示しました。「3年生を目標にできる学校」。それは校長として私の願いであり、それを実現した3年生を誇りに思います。

 卒業に際し、「一隅を照らす」という言葉を送ります。一隅とは、自分のいる場所を指します。この言葉には、「今、自分がいる場所で最善を尽くすこと、小さな光をともすことが、やがて大きな力になる」という意味があります。

 卒業生のみなさんが生きていくこれからの社会は、これまで以上にグローバルで多様な社会です。いろいろな考え方、価値観を持った人たちと共に学び、共に働き、共に生きていく社会です。

 新たな出会いを大切にし、そこで出会った人と信頼関係を築き、自分の幸せ、そして周りの人の幸せをために、自分を磨いていってください。そして、どんな状況におかれても、「今自分がいる場所で最善を尽くすこと」、「一隅を照らす」ことができるよう、一歩一歩自分の未来を切り拓いていってください。みなさんのこれからの活躍を願っています。

                                校長 大島 慎一