校長室から

2/21 今日の湖北中

 3時間目の1年生理科の授業です。先週実施した学年末試験の答案が返ってきました。生徒たちの反応はさまざまです。

(ため息をつきながら小さな声で)「ぜんぜんダメでした・・・」 【元気出して。次もまた頑張ろうね】

(笑顔でガッツポースをしながら)「80点超えた!やったー!」 【努力が実って良かったね】

(お互いに点数を見せ合いながら)「よっしゃ~! オレの方が1点勝ったぜ!」 【ほぼ同じだよね】

 悲喜交々でした。

 ひばり学級の様子です。最近ひばり学級ではペーパークラフトが流行しています。今日も授業の合間に、生徒たちがさまざまなオブジェを作っていました。吹奏楽部の生徒は、自分が担当している楽器の「ホルン」を、先日にひな祭りの飾り(昨日の記事で紹介しています)を作っていた生徒は、今度は更に難しそうな「三毛猫」を製作中です。

 その中に、特に車両の製作を得意とする1年生男子生徒がいます。彼がこれまでに作った作品の数々です。

 彼も、最初は予め展開図が描かれている台紙を組み立てて製作していましたが、近頃では、真っ白い画用紙に自ら設計図を描くところから始めるようになってきました。上の写真中の青いゴミ収集車や消防車、屋根に「東京消防庁」の文字が入った巨大な診療車は、すべて彼がゼロから始めて作ったものです。数学で学習する「立体の展開図」や「長さの比率」の知識、技術の授業で学習する「製図」の技能などが必要となる難易度が高い作業だと思います。

 そんな彼に、昨日「先生の車もいつか作ってくれないかな」と頼んでみたところ、今日さっそく製作を始めてくれていました。

 まず実物をタブレットPCで写真に撮り、それを見ながら正確に展開図を描いていきます。出っ張っている部分は、画用紙を何重にも重ねて立体感を出し、窓を通して見える室内の様子まで忠実に再現しています。まるで本物の職人のような手順と作業です。

 そして、昼休みに完成した作品を持って来てくれました。わずか数時間でこれほどクオリティの高い作品を作ってしまうことが本当に驚きでした。彼の好意と技術に感謝と敬意を表して、大切に飾りたいと思います。