校長室から

10/12 楽しいソフトボールの授業

 今日は朝から1日出張のため、「今日の湖北中」ではなく、昨日の5時間目に見学させてもらった1年生男子体育の授業の様子を紹介します。現在本校では、男子体育の授業は全学年ともソフトボールを学習しています。学年により競技方法が少し異なるのですが、どの学年も、野球経験がない生徒でも楽しく競技に参加できるように、職員たちがルールにさまざまな工夫を取り入れています。

 例えば、3年生はほぼ通常のルールで競技しているのですが、1年生は止まっているボールを打って攻撃を行います。内野の後ろに引かれたラインをノーバウンドで超える打球(ホームランのような大飛球)を打ってしまうと打者はアウトになるので、野球が得意な生徒の独壇場になることもありません。ベースはなく、打ったバッターは一塁方向に置かれたコーンのところまで走り、そこにタッチして再びホームに戻ってきます。

 ただし、打ったバッターがホームに戻る前に、ボールをキャッチした人のところに、さらに他の2人の野手が集まり、3人でしゃがむと打者はアウトになります。それより先にバッターがホームに戻ってくることができれば1点が入りますが、これがけっこう難しくてなかなか得点が入りません。

 また、バッターは、打った後にバットを所定の場所に格納してから走らなければなりません。これを怠るとアウトになります。道具を大切に扱う気持ちを育てるため、そして、バットを放り投げて誰かを傷つける事故を防ぐために設定したそうです。とても良いルールだと思います。

 なかなか得点が入らないので、頭を使って色々な作戦を考える必要があります。例えば、一塁方向に引っ張って打つと見せかけて逆方向に流し打ちをしてみたり…

 うまくいったように見えましたが、ソフトボールはそれほど打球が速くならないので、すぐに守備が追いついてアウトになってしまいました。

 「まだ打たないよ〜」と見せかけておいて、不意を突いて急に打ってみたり…

 しかし、相手に完全に読まれていて、バットを格納する前にアウトになってしまいました。

 得点シーンです。速いワンバウンドの打球が野手の間を抜け、打者は余裕でホームに戻ってきました。

 とにかく、打つ時も守る時も、生徒たちは頭を使って色々と考えながら競技に取り組むので、見ていてとても楽しいです。