校長室から

12/21 パラアスリートから学ぶ会

 一昨日の朝、学区内にお住まいの方からお礼の電話を頂きました。その日の朝、自宅近くの路上で車を運転中に突然エンジンが止まってしまい困っていたところ、自転車で通りかかった登校途中の本校生徒たちが車を押すのを手伝ってくれた、とのことでした。また、そのせいで遅刻をしてしまったのではないかと心配までしてくださいました。そこで職員が聞いてみたところ、5人の1年生男子生徒だったことがわかりました。困っている人を目の前にして、自分たちから手を差し伸べてくれた勇気ある少年たちです。

 彼らにそのときの状況を聞いてみました。

 「どうやって車を押したの?」

 「こんな感じです!」

 今日は今学期の給食最終日。3年生のリクエストによるクリスマス献立なので、楽しみにしていた生徒も多かったようです。聞いた話では、体調が良くなかったにもかかわらず、今日の給食が食べたい一心で頑張って登校してきた生徒もいたそうです。オムライスが出ると必ず一人はいる『ケチャップで顔を描く生徒』も発見しました。

 5時間目に体育館で「パラアスリートから学ぶ会」を開催しました。我孫子市出身で車イスラグビー日本代表チーム所属の今井友明選手をお迎えして、世界で活躍するアスリートとして話をして頂きました。今井選手は、リオ、東京の2大会で連続して銅メダルを獲得し、来年のパリ大会では金メダルを狙って現在も活動中です。詳細はこちら(日本財団パラサポサイト)をクリックしてご覧ください。

 講演後には、ラグビー経験を有する3年生男子生徒が、全校を代表して車イスに乗ってタックルを受ける体験をしました。ぶつかった瞬間にものすごい大きな音が鳴り、かなりの衝撃であることが想像できました。また、今井選手からは東京パラリンピックのメダルも見せて頂きました。中学生の頃に大きなケガを負い、大きな障害を抱えながらも、決して諦めることなく人生を切り拓いてきた今井選手の姿に大きな勇気を貰いました。