地域の方からの手紙
今朝、学校に着くと、1通の手紙が机上にのっていました。開封してすぐに読みました。
【地域の方のお礼の手紙】
私はこの8月で88才になる者です。先日(6月10日頃)の私の体験につき、申し上げます。
私が自転車で買い物の帰り道、小学生の群れが学校から鈴木屋本店に向かっておりました。当日の私の買い物は、2リットル入りの水、6本入り1箱でした。ペットボトル6本を前かごに4本、後ろに2本。この段ボールは、前かごに逆さに差しこんでいました。それが、急に強い風によって、8メートルほど先の駐車場に飛ばされてしまったのです。
その時です。
一人の少年がすぐに走って拾いに行ってくれて、しかも私の自転車の前かごに乗せて、その上から力強くトントンとたたいてくれました。私に「しっかりしなさい。」と言わんばかりに。思わず、「ありがとう。」と言いました。3人の群れに「何年生ですか?」と聞きましたら、「2年生です。」と言われました。
このようなことは、87年の生涯で、後にも先にも初めてでした。2年生で、このように即座に的確な判断、しかも、実行する。驚きの一言です。
人には親切にしなさい等教わってきました。
車に乗っていたころも、停車して、対向車を通してあげることを心がけていました。しかし、対向車に会釈されることはあまりありませんでした。人によっては、全く1度も待たずにすましているのかなと感じたものです。
御校の先生方、並びにお子さんのご両親のご指導の高さをしみじみ感じ、お礼を申し上げます。
素敵な一小っ子。とっさに行動した子どもを認め、お手紙を書いてくださった地域の方。心が温かくなりました。
学校は、地域の方と保護者の皆様に支えられて、子どもを育てています。お手紙をいただき、感謝を申し上げます。
終礼で手紙を紹介しました。涙ぐんで聞いている教員もいました。心と心はつながっています。