校長室より

「夢中になる子」

子供達を見ていて夢中になれることは素晴らしいと思います。

学校の中では日々、様々な子供の姿を目撃します。

「夢中になる子」「熱中する子」「情熱を傾ける子」「打ち込む子」「はまる子」「集中する子」「時間が経つのを忘れる子」「陶酔する子」「無我夢中になる子」「楽しんでいる子」・・・・・

 孔子は、次のようなことを言っています。

「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」

(よく知る人も、好む人には勝てない。好む人も、楽しむ人には勝てない)

現代を生き抜く子供には、いかに小さい頃より人と上手に関わる力を身に付けることができるかが大事だと思います。コミュニケーション能力と言っていいかも知れません。では、いかにこの人と関わる力を付けるかは、「体験と感動」が大事であると様々な先人達も述べてきております。私も全くもって同感であります。

 さて、冒頭の「夢中になる子」とは夢中になれる何かをしている状態です。何かに没頭していることです。これこそが楽しんでいることなのでしょう。

孔子の教えのとおりに考えると一番強い状態にあります。

子供達は、小さい頃は色々なことに興味を持てる状態にあります。好きなことに出逢って夢中になっている状態がいかに素晴らしいことかは、大人になれば分かることです。

集中力とは、この幼少時の「夢中になる経験」によって大きく育まれます。

学校での学習や部活動でも、また、習字・絵画・合唱・合奏等でも、集中力のある子供は本当に上手になっていくパターンをしばしば見ます。