校長室より

挨拶の溢れる学校・挨拶のできる子

平成26年度の我孫子第一小学校が始まりました。

始業式から早くも2週間が過ぎました。今年度、学校経営の重点目標の一番目に「挨拶」をおきました。挨拶とはなぜ大事なのでしょうか。そして、挨拶はどのような心持ちでしていけばいいのでしょうか。挨拶とは、相手の存在を認めていることを相手に積極的に伝える行為であります。

つまりコミュニケーションを取るための最初の大事な手段であるとも言えます。すれ違いざまに相手にお辞儀をすることも立派な挨拶であります。先ずは、子ども達に挨拶の意味をしっかりと教えていきたいと思います。

「おはよう○○さん!今日の洋服とっても素敵だね。」先生との朝の挨拶で学校は始まります。大事なのは、挨拶プラスワンです。「おはよう」だけでは、お互いに次の会話に発展しません。挨拶を交わす瞬間、見たことや感じたことを言葉に出してみると二人の親密度は増してきます。
 我孫子第一小学校を挨拶に溢れる学校にしていきたいと思っています。子どもが挨拶をできるようにしていくのは、大人(教師や保護者)が率先垂範することです。学校では教職員が挨拶を進んで行っていきます。挨拶がしっかりできる子は、やはり学習や生活習慣全般においても立派に頑張れる子が多いです。ご家庭でも朝起きて来た子どもと顔を合わせたら、「おはよう!今日はとってもいい天気だよ。」と毎日のように保護者から先に声を掛け続けて頂きたら有り難いと思います。
 私は3月中にこの挨拶に関して感動する事が二つありました。
 一番目は、3月上旬に起きた正門付近でのできごとです。
 この数日前に皆様もご存じの柏市での通り魔事件が発生し犯人が逃亡しているため、全校一斉での集団登校を実施しておりました。私も正門に立って子どもを迎えておりました。我孫子警察署からも若い警察官が朝になると一緒に校門で警備をしてくれており、大変有り難く心強かったものです。その2日目の朝、登校してきた中学年のある女の子が、私に「おはようございます。」と言った後、
警察官の方へ一人で行き「ありがとうございます。」と言って頭を下げて学校の中に入って行きました。小学生が瞬時にそこまでの挨拶ができたことに感動しました。

 二番目は、3月中旬の卒業式間近のある日のできごとです。毎日地域パトロールをしてくださっている年配の男性が校長室へ来られました。最初は、下校途中に子ども達がご迷惑を掛けてしまったのだろうと思っておりました。「校長先生、6年生の男の子が手紙をくれたのです。本当に嬉しかったのでお持ちしました。」と言うのです。

次のような内容でした。

僕は我孫子第一小学校の6年○組の○○です。6年間、雨の日でも台風が来た日でもどんなに寒くても、暑くても、毎日僕たちを見守って頂きありがとうございました。

皆さんがいたから6年間、安全に登校することができました。

4月から白山中学校へ入学します。そして、中学生になります。なので朝早く家を出ることが多くなると思いますがこれからもよろしくお願いします。

お体に気をつけてこれからも僕たちを見守って下さい。

 

 私は、改めて挨拶とは感謝を表すことだと子ども達から教わりました。こんな素晴らしい子ども達が我孫子第一小学校に居たことを誇りに感じました。

挨拶に溢れる学校を目指していきたいと思います。