◆学校林での活動や学校林・学校の自然

2018年8月の記事一覧

アゲハの幼虫と卵

8月20日、ミカンの木にアゲハの幼虫がいました。
春、3年生が理科で昆虫の成長の学習をしているときには探しても見つからず
3年生はキャベツに来たモンシロチョウの卵と幼虫で学習を進めました。
アゲハの方が大きいし、寄生バチに寄生されないので教材として適していますが、春には見つけられませんでした。
近くの新芽には卵もありました。
学習は終わっていますが、2学期に観察できそうです。
 
アゲハの幼虫は1齢から4齢幼虫は黒に白線の色で鳥の糞に擬態していると言われています。5齢(終齢)になると緑色になります。
驚くと頭からオレンジ色の角を出し、臭いを放って敵を追い払おうとします。

ヤマホトトギスが咲いています

今年も秋の花ヤマホトトギスが咲いています。
5月にオカタツナミソウが咲いているところです。
(学校林ビオトープとシイタケ小屋の間です。)
せび、見にいらしてください。
学校林に入るときは、虫よけスプレーをしてください。
 

アブラゼミとミンミンゼミ

朝夕の風が秋の気配を感じさせるようになりました。
夏も後半となって、学校林の昆虫レストランも訪れるカブトムシがいなくなってしまいました。
しかし、日中はまだ暑く、セミが大きな声で鳴いています。
まだ新しいセミのなきがらがあったので拾いました。
3年生が2学期に昆虫の体のつくりを学習しますが、そのときに急に昆虫を集めようと思ってもなかなか集まりません。
生きてる昆虫もいいのですが、死んでいる昆虫の方が観察はしやすいので、
きれいな昆虫のなきがらは取っておくと役立ちます。
ミンミンゼミとアブラゼミです。
 
羽が透明なのがミンミンゼミ。頭には緑色の線がある美しいセミです。
しかし、死んでしまうと、だんだん緑色がくすんでしまうので、
死んですぐのきれいな個体が拾えるとラッキーです。
ミンミンゼミはアブラゼミよりも高いところに留まり、人が近づくとすぐに逃げるので
捕まえるのが大変ですが、落ちているものが拾えると助かります。
羽が茶色いのがアブラゼミ。個体数も多く、捕まえやすいので、あまりありがたみはありませんが、
外国の収集家からはとても人気なセミです。
というのも、外国のセミはほとんどが羽が透明なので、茶色い羽をしたセミは珍しいのです。
標本にするのと違って、昆虫の体のつくりを調べるには、おなかの側から見た方が分かりやすいので、
羽を下にした写真も撮ってみました。
きれいなまま3年生に渡したので、教材として使えると思います。
カメムシやセミの仲間は口がストローのように針になっているのが特徴です。
食べ物に針を刺して吸って食べます。
おなかを上にすると、ツタンカーメンのマスクのように針が顔の下に伸びているのがよく分かります。

拾ったきれいなセミのなきがらはすべてオスでした。オスの腹には腹弁という大きな板が見えます。
大きな声で鳴くための発音器の一部です。
ゴーヤもセミも、たくさん落ちて命が短いのは、雄花やオスのようです。

夏の田畑

暑い日が続いていますが、5年生が育てているイネの葉に風が当たり、揺れているのを見ると、
秋の風の気配が感じられるようになりました。
まだ、穂は出ていません。

田んぼのとなりにある4年生が育てているゴーヤカーテンはカーテンらしくなりました。
ゴーヤの実もいくつかなっています。しかし、花を見るとすべて雄花ばかりでした。
実の収穫はあまり期待できないかもしれません。
  
2年生の畑は、作物より雑草の方が勝っています。雑草は抜かなくてはいけません。
その中で、大きくてきれいなオクラの花が咲いていました。
オクラは英語です。アオイの仲間なので、タチアオイやフヨウ、ハイビスカスと花のつくりが似ています。

そのとなりにはキュウリがなっています。ヘチマのように巨大化して食べてもおいしくなさそうなものもあります。
雌花が咲いていたので、まだ、収穫が期待できそうです。
 
スイカの雌花もありました。食べられるように実が大きくなるといいのですが。

そのとなりにはナスとピーマンもあります。
ナスは花が付いていませんでした。食べ頃を過ぎた実がいくつもなっています。
秋ナスを収穫するためには剪定するといいのですが。
ピーマンもなっていました。花もついています。
ピーマンの花は純白で下を向いていて清楚な花です。
花を上を向けて、正面から見ると、花の形はナスやジャガイモ、トマトの花とよく似ていました。
みんなナスの仲間です。
 
 
2年生の畑のとなりに黄色いカンナの花が咲いています。カンナはショウガの仲間です。
大きいですが、花や葉の形がショウガやミョウガに似ています。

3年生の畑にはヒマワリがきれいに咲いています。
たまに3年生の子どもたちが花の観察に来ています。