◆学校林での活動や学校林・学校の自然

2018年4月の記事一覧

学校林クロスカントリー

4月12日のロング昼休みは、今年度第1回目のトヨリンピックです。
本校の1校1取組の1つで、特別教室・体育館・校庭でいろいろな運動遊びを行います。
子どもは、自分の好きな種目へ行って遊びます。
学校林にも種目があります。
「学校林クロスカントリー」という種目です。

遊歩道を走ります。新緑の中、気持ちがいいランニングができます。

コバノガマズミ、ヤマツヅジ、ツリバナが咲いています

4月10日、雑木林ゾーンにコバノガマズミが咲きました。
関東以西に自生しているようですが、多摩丘陵では珍しいようです。
ガマズミと同じように赤い実が付きます。

4月17日。同じく雑木林ゾーンにヤマツヅジが咲きました。
多摩丘陵に自生する唯一のツツジです。朱色がとてもきれいです。

4月19日。ツリバナが咲きました。雑木林ゾーンの遊歩道に2本あります。
花が長い柄の先につり下がっているのが特徴です。
多摩丘陵ではあまり多く見られないようです。

ギンラン・ササバギンランが咲きました

4月17日、ギンラン・ササバギンランが咲きました。
ギンランは絶滅危惧種Ⅱ類(VU)です。学校林の雑木林ゾーンに2本咲いていました。
キンランやササバギンランに比べて草丈が1/3以下。10cm程度の小さな草花です。
百葉箱の周り~駐車場にかけては15本咲いています。
 
ササバギンランも咲きました。キンランより遅れて咲きます。
学校林の雑木林ゾーンに1本咲きました。
これから咲いてきますが、キンランに比べて本数は1/10程度です。
準絶命危惧種(NT)に指定されています。
準絶滅危惧種はササバギンランだけです。
草丈はキンランより少し短く20~30cm程度。
ギンランは10cm程度なので違いはすぐに分かります。

ジュウニヒトエ、ホウチャクソウが咲きました

他にも次々と咲いています。
ジュウニヒトエも4月9日ぐらいから咲いています。
アスレチックゾーンに群落があります。

シソの仲間で白い毛が目立つ薄紫色の花です。
花が重なって咲くので平安時代の女官の衣装「十ニ単」と呼ばれたようです。

ホウチャクソウは13日に咲きました。

多様腫ゾーンにたくさん咲いています。
チゴユリの仲間ですが、チゴユリと違って花が開かないので筒状に見えます。
宝鐸(ホウチャク)とは、仏堂や仏塔の四方の軒に下げる鈴のこと。
花の形から名づけられたのでしょう。

タマノカンアオイも咲いています

タマノカンアオイは4月9日頃から咲いています。
「多摩」の名が付く寒葵(かんあおい)です。多摩の固有種。絶滅危惧Ⅱ類(VU)です。
 
                                      つぼみ
常緑の多年草で、なかなか増えないと言われています。
中央の濃い紫色の丸い部分が花です。地味です。
1年に葉が1枚ずつ増えると聞かされましたが、そこまで生育が遅くはないようで、
多くの新芽が出ていました。
学校林にはずいぶん大きな群落があって貴重な場所になっています。
 
  いくつか群落があります     新芽がたくさん出ていました

キンランが咲きました

4月12日、キンランが咲きました。
キンランは、東京都南多摩地区で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
学校林には100株以上あると思われます。
 
キンランはコナラと共生する菌類と共生しているので、コナラ、菌類と一緒でないと育ちません。
キンランだけ持って帰っても枯らすだけです。里山の生態系の賜物です。
学校で確認されている絶滅危惧種Ⅱ類(VU)は、キンランの他に、ギンラン、タマノカンアオイ、オカタツナミソウの4種です。

  キンランとヤマツヅジのつぼみ
濃い黄色のキンランと朱色のヤマツツジが並んでいます。とてもきれいです。

チゴユリが咲きました

4月7日。待ちに待ったチゴユリが咲きました。
これからどんどん咲いて、あたり一面が白くなるときは圧巻です。
白く清楚で凛としていて、とても美しい花です。
4月13日ぐらいが満開か?学校林は今が一番素晴らしい時です。ぜひ、来てください。
 

花が終わると実がなります。左はカタクリ。
もともとは根からでんぷんを取ったようですが、現在、市販の片栗粉はジャガイモでんぷんです。
右はウグイスカグラ。熟すと食べられます。グミのようになります。
 

ヤブレガサも葉を広げました。
和名は形状をとらえてなおかつユニークなものが多いですね。

4月のトンボ

4月の始めにトンボなんて!
こんなに早くからトンボは羽化するのですね。知りませんでした。
4月7日。ビオトープで羽化したてのトンボを2匹見つけました。
シオカラトンボでしょうか。(詳しい方、教えてください。)


タンポポ

体育館への渡り廊下付近のタンポポの群落は
在来の日本タンポポ(カントウタンポポ)です。

最近少なくなり、あまり見かけなくなりました。
春にしか咲かないせいかもしれません。
外来種のセイヨウタンポポは春から秋まで咲いて種を飛ばします。
これでは日本タンポポは太刀打ちできなくなるのも納得してしまいます。
実際は、すでに交雑が進んでいて、純粋な日本タンポポは少ないようです。
 
花の基部(総苞)がくっついているのが日本タンポポ。反りかえっているのがセイヨウウタンポポです。

校内研究会・学校林散策

4月4日。午後は校内研究会でした。
本校は開校以来ESD(持続発展教育)に取り組んでいて研究を積み上げています。
各学年が学校林を取り上げた活動をしていますが、
どのような活動ができるかを知るために、現地を歩きました。
春の学校林は一番よい季節です。次々に花が咲きます。
学校林の特徴を捉えるために学校林ビンゴをしながら歩きました。
 
 全体会でこれまでの研究を確認   実際に学校林を歩きます
 
ジュウニヒトエはあと少しで咲きます。コナラのドングリからたくさん発芽していました
 
     ワラビ発見!        山菜の王様タラノキの芽

 濃い青がきれいなキランソウ