豊っこ日記

6年 模擬投票特別授業

2月20日、多摩市選挙管理委員会のご協力で6年生が模擬投票特別授業をしました。
6年生は社会科で私たちのくらしと政治や憲法について学習しています。
私たちのくらしを守るために、私たち自身も税金を支払い、社会に参画しています。
私たちの願いをかなえるために税金の使い道を決めるのは私たちの代表の議員や地方公共団体の長です。
投票は、これら代表者を選出したり、民意を測るためのシステムです。
6年生は6年後に選挙権を得ます。
システムを知ることで、自らの権利を行使し、自分の意思を社会へ反映させることの大切さを学習します。

選挙管理委員会事務局の方が、様々な「本物」を持ってきてくださり、模擬投票の体験授業をしました。
授業の流れは以下の通りです。
 
まず、初めに状況の設定をします。
給食の食品ロスが問題提起です。子どもに身近で理解しやすく、対立が生まれる状況設定です。
多摩市学校給食センター南野調理所の栄養士さんに豊ヶ丘小学校の給食の食べ残しのデータを提示していただきました。
 
牛乳パックを積み上げると1年で114mとなりベネッセビル(112m)と同じ位の高さになるほど牛乳を残し、
毎日ハンバーガー51個分の重さの給食を残している。
(豊ヶ丘小学校は多摩市の中でも最も残菜が少ない学校です。)
このことを何とかするために給食大臣を選出して給食改革をするという設定です。
この選挙に立候補しているのは以下の3名です。
  
子どもが食べたいメニューで残菜を減らすことを主張するのが「馬居問 空蔵(うまいもん くうぞう)氏」
給食はバランスがよいことを宣伝して残菜を減らすことを主張する「芭蘭栖 栄子(はらんす えいこ)氏」
もったいないの精神を広めて残菜を減らすことを主張する「茂田井 奈衣代(もたい ないよ)氏」
の3名です。まず、3名の主張を聞きました。
次に、3名の考えに共鳴した児童2名ずつが、自分が推す給食大臣候補を当選させるために応援演説をしました。
  
いよいよ、応援演説を聞いた有権者が投票します。
本物の投票用紙交付機を使って、本物の投票用紙をもらい、
本物の記入所で名前を書き、
投票管理者と投票立会人が見守る中、本物の投票箱に投票用紙を入れます。
投票箱は、初めに投票する人が中が空であることを確認したあと鍵を閉めます。
  
全員投票し終わったら開票作業です。白いテーブルクロスの上に投票用紙が出されます。
投票箱が空になったことを確認します。
候補者ごとに仕分けをして、手で数を数えます。
本物の枚数計測器機で2回計測して枚数を確認します。
 
 
今回当選したのは芭蘭栖栄子氏でした。
当選した方には選挙管理委員の方(本当の委員さんです)から当選証書が渡されます。
 
今日の授業の感想や質問の中で、子どもから当落線上で投票数が同じ場合はどうするのかという質問が出ました。
事務局の方が3つの選択肢を出しました。さて、どれでしょう。
1 もう一度投票する 2 じゃんけんで決める 3 くじで決める

本物の選挙用のくじを使わせていただきました。
棒には数字が書いてあります。今回は、一番小さい数字の人が当選です。
残り物を引いた最後の人が当選しました。