◆学校林での活動や学校林・学校の自然

カテゴリ:学校林活用・再生プロジェクト

平成30年度 学校林活用・再生プロジェクト委員会

12月8日の午後は、学校林整備作業に続き、学校林活用・再生プロジェクト委員会を行いました。
本校の学校林は木が大きくなりすぎていて、人の手を入れないと持続可能な里山でなくなってしまいます。
本委員会は、多様な植物や動物を維持していくために、今後の学校林整備をどのようにしていくのか、
中・長期の見通しをもつために、専門家の方にご意見をいただく会です。
校長、副校長、教育連携コーディネーターの他に、
樹木医、多摩市立グリーンライブセンターの方、豊ヶ丘の杜フレンドリーサボーターズの方、なな山緑地の会の方という
里山保全をしていらっしゃる地域のエキスパートに来ていただきました。
 
学校林を回ってみると、今秋の台風で折れた枝がまだ多数残っているのが見つかりました。
また、サクラの枯れ木や枯れ枝が多くあり、伐採する必要があることが分かりました。
シラカシなど間伐した方がいい木やサクラ以外の枯れた木もチェックしたので、これからの学校林整備で計画的に伐採していきます。
莫大な費用と労力がかかる作業です。
実験ゾーンは順調に再生に向かっています。今後も少しずつ広げていきます。
里山の維持には下草刈りが重要です。たくさんの方で選択的にシノダケを刈る必要があります。
みなさまのお力をお貸しください。
次回の学校林整備作業は1月26日土曜日です。

樹木医による学校林散策会

第4回学校林公開週間の行事として、学校林活用・再生プロジェクト及び
学校林ボランティアの企画による「樹木医による学校林散策会」を4月28日に実施しました。
講師は、学校運営連絡協議会委員をお願いしている地域在住の樹木医の方です。
学校林が残されたいきさつや昔の里山の活用法、樹木の見方、野鳥の話と
始めての方でも分かりやすいように解説していただきました。
6年生児童を中心にたくさんの児童も参加してくれました。
全体では40名の参加でした。みなさんありがとうございました。
多摩テレビさんの取材も入り、学校林の上をドローンを飛ばして撮影してくれました。
どんな画像が取れたのか、放映が楽しみです。
 

ドローンで上空から撮影しましした

学校林活用・再生プロジェクト委員会

2月17日、学校林活用・再生プロジェクト委員会を開催しました。
現場を見ながら、多摩市グリーンライブセンターの職員や樹木医の専門家のご意見を聞き
今後の学校林の中・長期的な管理の方向性を検討しました。


アスレチックゾーン
大木が枯れたり倒れたりしたために、中央斜面に樹木がなくなっている。
2年前、多摩市産ヤマザクラを6本移植した。
残りの樹木はすべて大きくなりすぎている。
下草刈りは継続する。
実験ゾーンから実生のコナラを移植して育成する。

以前、恐怖の階段があった下のくぼ地は落ち葉を貯めて表土を再生する。
アスレチックゾーンの南下の部分(ブランコとフェンスの間)に土を入れ
その上に落ち葉を貯めておくことで多摩市産カブトムシを養殖したい。
カブトムシは典型的な里山の昆虫。人間の手が入る里山で多く繁殖できる。

アスレチックゾーンと雑木林ゾーン(実験ゾーン)の間の坂は階段を設置して
古いくもの巣のロープは撤去する。

雑木林ゾーン
実験ゾーン(雑木林ゾーンの東端)
大きな木を伐採して明るくしてきた。
今年度もクロマツをすべて伐採し、より明るくなった。
状況はとてもいい。
あと、下方に常緑樹のシラカシが1本残っているので伐採したい。
実生からのコナラが育ってきている。
コナラ以外の常緑の苗や萌芽した常緑樹の枝は切る。
下草刈りをし、コナラを間伐しながら育てていく。


実験ゾーン西続きの雑木林ゾーン
将来的には、
実験ゾーンから順に西へ伐採していき、実験ゾーンを西に拡張しながら
実生の雑木を育てていきたい。
下草刈りを継続する。

雑木林ゾーン西端のタマノカンアオイ自生地周辺は
このまま日陰になるようにする。
タマノカンアオイ自生地から校庭方向の斜面への立ち入りは今後も禁止する。

多様腫ゾーン・シイタケ小屋付近
常緑樹をだいぶ伐採してきたが、まだ暗い。
シイタケ栽培をしているので、明るくする必要はないが
シラカシの大木を間引く。

学校林西端の旧松林の急斜面
松が枯れて、木の根の張りがなくなった。今後崩落の危険性が増大する。
市に対策を依頼するが、植林すれば20年30年すると伐採・剪定の管理が必要となり
膨大な予算がかかる。
引き続き立ち入りは禁止。
子どもが進入しないように、粗朶(そだ)で区域を区切ることも検討する。

第2回学校林活用・再生プロジェクトを開催

●今回のテーマ
林に本来あった循環を取り戻すため、ゾーンを決めて生態系の影響がないか探りながら伐採を行う方向性を前回決めた。 今回は学校林現地にて、そのゾーンを検討する。

 

●協議・決定事項
アスレチックゾーンを過ぎた南側から光が入るように、遊歩道側のクロマツを間引く。 
10メートル四方の中のコナラ・クヌギを伐採し、そこに植樹する方向性で考える。

●課題 
・伐採することで起こる植物・昆虫・野鳥の生態の変化をよく調べることが大切
・伐採の後、光が入ることで地中にあるどんな植物の種子が発芽するかモニタリングして調べる。
・長い年数の取組となるので地域に理解いただくことが重要。