E S D の 取 り 組 み

 本校はユネスコスクール登録校として、持続発展可能な社会を形成していく人間を育てるための教育(ESD)に取り組んでいます。

本校では
「自分大すき 友だち大すき 笑顔とやる気の二小の子」
を合言葉に、各教科や生活科・総合的な学習の時間を中心にESDの取り組みを行っています。主な取り組みは以下の通りです。

 
3年生 
「わたしたちの町・ここが見どころ」「みんなで作ってきたこの町」
地域のよさや残したいものについて学び、自分でできることを考える。
4年生 
「よりよい街をつくるために」「今までの私とこれからの私」
いろいろな人が支えあっていることに気づき、自分自身のことや自分にできることを考える。
5年生 
「ようこそ日本へ!」「環境について考えよう」
広く国際的な視野をもち、国や地球のために自分ができることを考えられるようになる。
6年生 
「広い視野で考えよう~子ども議会設置~」「思いを伝えよう」
広く国際的な視野をもち、平和な社会のために自分にできることを考え実践する。

  各分野での学年を通した取り組み
平和・人権 
・地域の老人ホーム、社会福祉協議会との連携
環境    
・東京都水道局の水道キャラバン   
・地域の里山林であるなな山での自然体験・学習活動
・大栗川を楽しむ会の協力による大栗川の生き物調べ

防災 

・東京都南多摩東部建設事務所との連携による治水・防災授業

・東京都水道局との連携による応急給水施設見学
・地域の消防団による出前授業
・PTCA(おやじの会)による防災キャンプの実施

ESD
を通して育てたい資質・能力
 つながりを尊重し、多面的・総合的に考えることで問題を解決する力を育成する。   

 学校全体の取り組みとして 地域連携と問題解決学習の実践に取り組んでいます。
 特に今年度からの2年間は理科の実践発表校として生活科・理科教育と関連した、「かかわりを大切にした」取り組みを行っています。生活とのかかわり(得られた知の活用)では、既習の体験と新しい学びを関連付けて問題を解決する授業の実践を理科や生活科・総合的な学習の時間において行っています。

 これまでの取り組みにより以下のような成果がありました。
・生活科・理科研究と関連しながら、ESDカレンダーを活用した「知の構造図」を作成することで、単元と他教科・生活経験との関連を取りながら授業を行うことで子どもの学びをより深めることができた。
・地域連携の積み重ねにより、開かれた授業づくり・学校づくりを行うことができた。

 今後の課題として以下の点で改善が必要と考えています。
 

・教科・領域間の連携をさらに深め、得られた知をより活用する仕組みを作る必要がある。
・現状を見直し、地域教材のさらなる発掘・活用を教員一人ひとりが取り組む必要がある。

今後について 
 各学年で地域の里山林である「なな山」や学校に寄り添うように流れる「大栗川」を活用して総合的な学習の時間を中心に理科や社会で学びを深めていきたいと考えています。これまでは「体験」中心の活動でしたが、今後は探求的な活動をさらに深め、かつ相手意識をもってまとめ、外部への発信の機会を積極的に作っていこうとしています。

 特に、3・4年生では地域の学習を自然・人・もの、とのかかわりの中で、自分たちの住んでいる環境を生活科や理科・社会科と関連させて見直す取り組みを地域の方々の協力のもと進めていこうとしています。
 また、平成29年度は、6学年が「命」を大テーマに1学期は地域の歴史から受け継がれた命について、学校で発掘された縄文時代の竪穴式住居跡や土器から縄文時代のくらしや様子について考えたり、5年生での環境の学習の成果を生かしたりしてまとめ、学習発表会で保護者や地域の方々に披露しました。2学期は理科と総合的な学習を通して、エネルギーについて学び、エネルギーの有限性について考えていく予定です。3学期は6年間のまとめとして、この地域に育まれた命をさらに羽ばたかせるため、自らの成長と、学びを整理し、キャリア教育を含めて自分の将来についてじっくりと考えていきます。