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にっこり 見通しをもって・・・

 わかくさ学級での「朝の会」の様子です。わかくさ学級では、毎朝しっかりと時間を取り、朝の会を行っています。日直が司会進行役を務め、日付や天気、あいさつを交わしあいながらの出席確認、一日の予定や活動の内容、先生の話、日直の人のスピーチ(前日にあったことなどを発表)など、大切な内容を取り上げます。自分たちの生活や活動への「見通し」を持つこと、そして、みんなでコミュニケーションをとりながら、気持ちよく一日をスタートすることをめあてにしています。なかなか自己表現が苦手だった人も、この繰り返しの取り組みの中で、自信をもって意欲的に表現できるようになりました。
 「見通しをもつ」というと、「これからの予定を知ること」と考えられます。もちろん一番大切な内容です。でも、例えば毎日コツコツと同じように繰り返される活動を経験していくことで、自分の活動として受け止めることができ、主体的に取り組もうとする姿を導き出すのも「見通しをもつ」ことです。また、いろいろな活動場面で「見通しをもつ」経験を積み重ねていくことで、新しい活動に出会った時にも、「この次に何かあるんじゃないかな?」や「こんなことやるんじゃないかな?」「自分ならこうしてみようかな」など、自分で「その先」をイメージしたり、準備したりすることができます。これが「見通しをもつ力」への高まりです。もちろん、すぐに身につく力ではありませんが、こつこつ積み重ねなければ身につかない力でもあります。
 きっと一人一人、それぞれのペースで、それぞれのスタイルで、「見通しをもつ力」が膨らんでいくことでしょう。