お手紙
先日、担任宛に一通のお手紙が届きましたので、ご紹介させていただきます。
執筆された方には、掲載の了解を得ています。
「前文お許し下さい。Aがいつもお世話になっております。
昨日の朝のこと・・・
集合場所に先に到着していたBちゃんに、『おはよう!!やっと涼しくなったネ。』とA。
思わず私は、『田舎のじいさんみたいなあいさつだネ。』とBちゃんと顔を合わせて笑ってしまいました。
一瞬Aは、”余計な事言った?”みたいな顔をしました。
するとBちゃん、『ホント、家(うち)のじいじみたい。』と、また笑い、その後
『でも、いいんだよ。だってウチら、田舎の子どもだもん。』と、自信たっぷりに言ったのです。
Aも、『そうだよネ!!』と笑顔になり、そこにC君もやって来て、三人揃って学校に向かいました。
何気ない会話でしたが、なぜか私はほっこりした気持ちになりました。そして、Bちゃんの言葉がAの心をもほっこりさせてくれたと信じています。
二の腕を通り過ぎる風に、”秋”を感じてくれたAにも、決して自虐ではなく、”田舎の子”と自信を持って言ったBちゃんにも、うれしくなりました。
三人の後姿を見送りながら、『今日もいいことがあります様に・・・』とつぶやいている自分がいました。
お忙しい中、年寄りのつぶやきに貴重なお時間を割かせてしまって、誠に申し訳ございませんでした。
少人数とは言え、異学年の担任ということで、大変ご苦労されているとお察し致します。お身体大切に頑張って下さい。乱筆乱文何とぞご容赦願います。 Aの祖母より」
※ほぼ原文のまま掲載させていただきました。ABCは、原文では児童名が表記してあります。
朝の何気ない情景を描写した文章ですが、読ませていただきながら、上高の子たちの素直さや温かく支えてくれている家族、自然豊かな環境等を改めて感じました。また、学校や教職員に対するお心遣いをしていただき、心より感謝申し上げます。そして、何よりも自筆のお手紙をくださったそのお気持ちがうれしかったです。