日誌

東日本大震災について(「阿小っ子」へのメッセージ)

本日で東日本大震災から9年目を迎えます。
本校としては、半旗を揚げ、この後2時46分に全教職員で黙とうを捧げて弔意を表す予定です。
私は、毎年この時期に子ども達に震災の話をしていましたが、今年はそれができません。
そこで、保護者の皆様にお願いです。
子ども達へのメッセージを以下に記しましたので、お手数でもお子様にお伝えください。
学年によっては説明が必要となる場合があるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。


「阿小っ子」の皆さんへ

今日3月11日は東日本大震災が起きて9年目になる日です。
皆さんは、この震災について家の人から聞いたことがあると思いますが、改めて校長先生から少しお話をします。

震災により、多くの人が亡くなり、家や街が無くなった地域もありました。
特に東北地方では、その被害が大きく、悲しい思いをした人がたくさんいました。
栃木県でも家が壊れたり、水道や電気が止まったりなどしばらく不便な生活が続きました。
我が阿久津小学校では校舎が壊れ、これまで通りの学校生活を送ることができなくなってしまいました。
今の校舎が新しいのは、その後に建て替えられたからです。

こんな状況の中でも、嬉しいことがありました。
被災地では、街の復興に向けて、「絆」という合言葉の下で、多くの人が「思いやりの心」をもち、一致団結し協力し合って、人助けをしたり街を復活させたりしました。
そのお陰で、少しずつ元の街に戻りつつあります。
また、阿久津小学校でのエピソードが二つあります。
一つ目は、地震が起きた時、教室にいた子ども達が一斉に外に避難しました。
誰もが不安でいち早く校舎から出たいところでしたが、早く昇降口に着いた6年生が、ドアを抑えながら下級生を先に安全に避難させた後に自分たちが避難したとのことです。
二つ目は、新しい校舎ができるまでの間、他の学校を借りて勉強したり、仮設の校舎で勉強したりしましたが、子ども達はそんな中でも皆たくましく学校生活を送ったのです。
そんな素晴らしい「阿小っ子」の先輩がいたこと、皆さんどうぞ誇りに思ってください。

さて、今、新型コロナウイルス感染症を予防するために、皆さんは学校に登校できなかったり自由に好きな場所に行けなかったりなど、いつもの生活ができない日々が続いています。
いつまでこの状況が続くのか分からず不安に思う人もいると思いますが、必ず解決する日が来ます。
それまで、もう少し待っていてください。
皆さんがこれからも元気で過ごしていくことを祈っています。