校長室から

つなげる

 すでに本校ホームページでお知らせしている通り、また、毎日の送迎の際にご覧いただいている保護者の方も多いと思いますが、11月中旬より生活委員会が中心となり、お互いが笑顔になれる挨拶を目指して「ペコニコ挨拶キャンペーン」を行いました。
 これまで生徒達には全校集会等を通じ(保護者の皆様には学校だよりやHP等で)、「あたたかく」「みんなで一生懸命取り組む」事ができる本校の良さや力(関中力)を大切にしていこうと繰り返し話してきました。それと同じくらい繰り返し話してきたことが「自分からすすんで挨拶をすること」と「相手の話や呼びかけに対する返事や反応を大切にすること」です。このことはコミュニケーションの第一歩として、思いやりの表現の一つとしてとても大切なことです。しかし、この部分は本校生徒の苦手とするところで、大きな課題の一つと捉えてきました。
 今回のキャンペーンを経て、生徒それぞれが挨拶に対する意識を高めたり、挨拶を交わすことでの心地よさを実感できたのではないかと感じています。
 また、「帰りの会相互交流」において、級友の呼びかけに対する反応や返事、班会議での意見のやりとりについて、3年生が下級生に対して良い手本を示してくれました。「聞いてくれる」「反応してくれる」という安心感が土台にあってこそ、さまざまな思いや意見を発信でき、お互いの理解を深めていくのです。皆にとって過ごしやすい、居心地の良い学級、学校になっていくのです。
 生徒のみなさんには、今回のキャンペーンや相互交流での経験を一過性のものにせず、今後の生活につなげて欲しいと思います。また、保護者の皆様におかれましても、本校の取り組みにご理解いただき、家庭や地域社会の中でも改めて挨拶や返事・反応等についてお話しいただければと思います。

                                                                          野田市立関宿中学校長 森 功