校長室から

もったいない」という考え方

おかげさまで平成29年度も順調なスタートを切ったといって良いと思います。
ひとえに保護者の皆様のご理解とご協力があってのものと思います。
「信頼する」関係を築くことは容易なことではありません。逆に信頼関係を崩すのは簡単です。
コツコツと地道に努力を続け、信頼関係が築けるよう職員一同がんばって参ります。褒めるときは褒め、叱るときは叱り、一緒に活動したり考えたりするのが学校ですから。
 生徒を、叱ったり考えさせたりすることは遠慮しながらやることではありませんが、時代と共にその内容や考え方が変わってきた感はあります。
私事ですが、子どもの頃、食べ物を残す事は、「悪」のように思っていました。両親にそう教えられてきました。
茶碗にご飯粒が残っているだけで「もったいない」「きれいに食べろ」「一粒も残すな」と叱られたものです。時には最後にお茶をかけられて、きれいに食べ(させられ)たものです。
現在、残さず食べることについてはどうでしょう。私は、生活習慣病もあって医者からも食べ過ぎを指摘され、最後の一口を食べないよう飲まないよう言われ、宴会などではかなりの食品ロスがあり、食べない話ばかり。生徒についても、無理矢理でも食べる(食べさせる)環境ではなくなってしまっている感じがします。しかし、日本は年間600億円の食品ロスを削減する考え方を教えるべきだと思います。
私は、最近死語のようになっている「もったいない」「ありがたい」「あたりまえではない」という考え方をもっと考えさせなくてはならないと思います。