木間ケ瀬中「歳時記」
7月14日(木)
「7月は多忙化解消月間」です。といっても「何の話?」ってなると思います。今日は先生方の「多忙化解消」について話題にしてみます。
皆さん(一般的に)から見て,学校の先生,つまりは「教師」って仕事はどのように思われているのでしょう?私が教師に成り立ての平成のはじめと比べると,ずいぶん「教師」という職業に対する社会的な見方が変わってきたように感じています。まあ昔話をしてもしょうがありませんので,現在の「教師」事情をお話しします。学校の一日で考えてみます。朝,部活動のため早い生徒たちは6:30頃から登校してきます。そして朝練習,生徒たちだけで何かあってはいけないので,顧問の先生もその時間には出勤しています。部活動が終わり,教室で朝の挨拶,朝読書、朝の会。当然先生たちは教室で指導に当たります。朝の会が終わるといよいよ授業です。先生方の力の見せ所です。教科担任制なので,1日1・2時間は授業がない時間があります。その時間は,先生方はみんな忙しそうに,デイリーライフや自主学習ノートに目を通し,コメントを書いています。そして給食と昼休み,もちろん生徒にとって一番トラブルが多い時間帯ですから休憩などできません。そして清掃,午後の授業,帰りの会,放課後の部活動。ここまでで5:45。部活動を終え一斉に下校するため先生方は下校指導とパトロールです。職員室に戻って「はぁ~」と一服つくのが6:00から6:30。これで退勤できれば良いのでしょうが,先生方にとってここからが,自分の仕事をする時間です。翌日の授業の準備や各種調査への回答,必要な書類作り,欠席生徒への連絡や家庭訪問・・・・・・・ このような毎日が普通に行われているのです。つまり休憩もなく12時間労働を軽く超えてしまうわけです。このような毎日に,イレギュラーなことが起これば尚更勤務は伸びるわけです。これだけではありません。月~金まで乗り切っても土曜・日曜日には、また部活動が・・・ 我々公立学校の教師は公務員です。ですから他の公務員と同様に,一日の勤務時間は7時間45分なのです。おまけに教員は残業手当も付きません。
先生たちはいったいいつ休むのでしょうか? この繰り返しでは,肝心な生徒の前で「元気な明るい笑顔」は減ってしまいますよね。 この現状を改善するため野田市の学校揃って「7月は多忙化解消月間」とさだめ日常の勤務の見直しを図っているわけです。
朝,6時過ぎに電話が鳴ります。急用かと思えば「今日朝練ありますか?息子がわからないっていうんで・・・」。夜8時過ぎに電話が鳴ります。「○○先生お願いします」「本日退勤しましたが・・・」「えっ?もう帰ったの!」・・・
こんな電話のあとには虚しい気持ちでいっぱいになります。
先生方が少しでも生徒の前に明るく元気な笑顔を見せられるように,私は影で先生方を支えていきたいと思っています。皆さんもご協力をお願いします。
PS:まあいつも暇そうな私が書いても信憑性はないですかね~