木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

3月11日(金)卒業式

 舞台は整いました。
3年生のみなさん,また保護者のみなさん,本日はご卒業おめでとうございます。

 4月から本校の様々な場面で全校をリードしてくれた3年生との別れを惜しむかのように,冷たい「涙雨」の卒業式当日の朝です。会場はかなり冷え込んでいます(6:00からストーブをつけていますが・・・)ので暖かくしてお越しください。
 さて,今日は平成27年度第69回卒業証書授与式という晴れ舞台であると同時に,「3.11」東日本大震災の追悼の日でもあります。思えば5年前の今日,三陸沖を震源とするマグニチュード9.0という大地震が発生しました。5年前のあの日も卒業式の当日で,式を終えホッとしている午後の一時に,関東地方でも大きな揺れを感じたのは記憶に新しいことです。大きな揺れ,そして宮城,岩手,福島などの沿岸をおそった大津波により甚大な被害がありました。遠く離れた千葉県でも野田市でも被害がありました。
 あれから5年。
 今日3月11日という日が,卒業式であると同時に,東日本大震災で犠牲になった方々への追悼の意を表し,そして「自助・共助」の意識を持ち,決して大震災の経験を無駄にすることなく一歩ずつ前進するきっかけの「3.11」になることを祈っています。

3月10日(木)

 先日の暖かな日差しの「春色」から一転し,昨日今日と寒い日が続いています。でも一歩一歩確実に春は近づいています。さすがに「桜」の開花はまだまだですが,校内のあちらこちらで「春」を感じられます。秋に植えた花壇の「芝桜」には,濃いピンクの蕾(つぼみ)を見つけることができます。折られてしまった苗木に替え,新しく「川津桜」の苗木を三年生の藤森くんと丹藤くんに植え替えてもらいましたが,蕾が丸々と膨らみ開花のタイミングを計っているかのようです。そして中庭の「梅」は今が満開です。そんな春の訪れとともに明日第69回目の卒業式を迎えます。昨日の予行練習も難なく終え,明日の当日を迎えるのみとなりました。冷え込む体育館には暖かな春の日差しが恋しくなるでことしょう。

 
 さて,皆さんにご紹介しておきます。
 今年度のPTAバザーの収益金で,敷地内に「防犯灯」を設置しました。本校の構造上,昇降口や自転車置き場から正門までの距離が長く,陽の短い真冬などは真っ暗になってしまいます。そこで少しでも安全に登下校のためにバザーの収益金で新館校舎から体育館脇へと4カ所「防犯灯」を設置するための工事が昨日終わりました。ご来校の際にはぜひ注目してみてくださいね。

PS : 「それじゃあ,卒業式までに間に合わせなきゃ・・・」と昨日の冷たい雨の中工事をしていただいた皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

3月9日(水)

 昨日はじめて,全校での卒業式練習を行いました。初めてということもあり戸惑う場面も見られましたが,卒業生も在校生も皆それぞれの立場でしっかりと参加しようという気持ちが現れた練習でした。そして今日は「予行練習」です。今日の予行練習も,当日のつもりでしっかりと臨んでほしいものです。
 さて,昨日の全校練習の際,生徒たちに次のような話をしました。
 「卒業式に参加する全ての人に大きな意味があり全員が主役です。そしてそれを社会に発表する場が卒業式なのです。」という話です。また「具体的には4つの意味があります、一つ目は卒業生です。義務教育9カ年の全課程を修了したということ。そしてこの日を境に実社会の一員になるという意味です。二つ目は保護者です。法律では保護者にも9カ年の義務教育を受けさせる義務があるとされています。時には反抗期で難しい年頃の子に,その保護者として義務を果たしたという意味です。そして三つ目は在校生です。本校の伝統を引き継ぐ継承者として,2年生は一年後の自分の姿を,1年生は2年後の自分の姿を卒業生と重ね,自分のあるべき姿の青写真を描き,そのあるべき姿に近づくよう,残りの中学校生活を送るという意味です。そして最後の四つ目は,平成27年度木間ケ瀬中学校の全教育活動の集大成の発表の場という意味です・・・」長くなりましたが,このような内容の話でした。
 今日の予行練習,生徒には,もう一度この話を思い出してもらい,それぞれに立場で「今年一年間培ってきた人間力」を発揮し臨んでほしいと思っています。また当日を迎えてほしいと思ってもいます。

PS:卒業生の保護者の皆さん,上で書いたように皆さんも主役です。小っちゃな赤ちゃんだったお子さんを15年間育て上げた「自信」と「誇り」を胸にご参加いただけたらと願っています。

3月8日(火)

 昨日「三年生を送る会」が行われました。1,2年生からは3年生に対し「今までありがとう」のメッセージを込めた発表が,そして3年生からは「お世話になった皆さんにありがとう」そして3月いっぱいで定年退職される「校長先生長い間お疲れ様でした」の心のこもったメッセージが発表されました。こうして全校3学年での行事はあと一つ「卒業式」だけとなりっました。今日からその卒業式練習が始まります。
 さて,皆さんは「魔法の言葉」の存在を知っていますか?「魔法」といえば我々の年代では「テクマクマヤコン・・・」とか「ラミパスラミパス・・・」でしょうかね(かなり古いですが)。これらはもちろんアニメの世界の話ですが,あるんですよ!現実の「魔法の言葉」が。その魔法の言葉は「ありがとう」です。皆さん,思い出してください。昨日何回「ありがとう」を言いましたか?毎日忙しく過ごしているとなかなか言えないのが「ありがとう」です。まして教師という職業柄他の人たちよりも「ありがとう」の回数が少ないかもしれません。そんなこともあり,私は日頃から目下の人,生徒たちに対してできるかぎり「ありがとう」を言おうと考えているつもりです。どうしても日頃は「何やってんだ~」「気をつけろ!」などが多くなりがちですからね。
 明日3月9日は「サンキュー」で「ありがとうの日」です。それにちなんで今日一日は意識的に「ありがとう」を使ってみませんか?何でも,どんな時でも良いのです。例えばいつも起こしてくれる家族がいます。いつもなら「うるせ~!わかってんだよ」で一日が始まります。でも「起こしてくれてありがとう」だったらどうでしょう。何かお互いに特別な一日になりそうな予感がしますよね。学校でもそうです。プリントが前から回ってきたら「ありがとう」。給食の配膳をしてくれたら「ありがとう」。何でも良いのです。今日先生に怒られてしまった人,試しに「すみませんでした」のかわりに「ありがとうございました」と答えてみましょう。そこには「お前も大人になったな~気をつけろよ!」なんて笑顔が生まれるはずですから・・・
 「ありがとう」と言われて「うるせ~」と怒る人はいませんよね?
 「ありがとう」は人間関係を円滑にします。
 「ありがとう」は人を笑顔にします。
 「ありがとう」は次のやる気につながります。
 「ありがとう」は互いの心を温めてくれます。
 「ありがとう」は魔法の言葉です。でも「ありがとう」は特別な言葉ではありません。

PS : いつもホームページを閲覧していただき「ありがとう」ございます。

3月7日(月)

 久しぶりの雨で始まった,生ぬるい感じの朝ですね。今週はいよいよ卒業式があります。3年生にとっては中学校生活最後の週になりました。一つ一つを思い出として刻んでほしいものです。3年生の保護者の皆さんには,本日の「三年生を送る会」のご案内を出したところですが,あいにくの雨模様ですが,お時間が許せば是非ご参観ください。なおグランド状況が悪いため駐車場の準備ができません。徒歩や自転車でおいでいただければ助かります。
 さて,卒業式を目前にしていますが,今年度の入試はまだ終わっていません。10日(木)には埼玉県公立高校の発表が控えています。こんな時期ですので,敢えて卒業してゆく3年生に話をしたいと思います。よく「少しでも良い学校に・・・」などと「良い学校」という言葉を使います。また受験生にとっては,当然第2希望より第1希望の学校が「良い学校」となるのでしょうが,いったい「良い学校」とはどんな学校のことなのでしょうか?おそらく多くの人は「偏差値のより高い学校」を良い学校と呼んでいるのではないでしょうか? もちろん超難関の有名校に入学できた人を凄いとは思いますが,万人にとって「良い学校」ではないと思います。高校は義務教育ではありませんから,学業をきちんと修めなくてはなりません。憧れで受験し,すれすれで合格してしまったら,どんな高校三年間が待っているのでしょう。それでも歯を食いしばり必死について行く精神力や気力を保てる人には,きっと良い学校なのでしょうが,それ以外の人にとってはどうでしょうか?
 もちろん3年生の皆さんは,名前ではなく,そういった意味で自分にとって「良い学校」を選択しトライしてきたことでしょう。それでも合格もあれば不合格もあるのが受験です。以前もこの場で書きましたが,人生にとって高校受験はただの1台目のハードルでしかありません。無事に越えられた人が,気を緩めたら2台目以降のハードルを越えられないこともあります。逆に1台目を引っかけてしまったからこそ,2台目以降慎重に越えることができるというものです。
 大切なのは「どこに行くか」ではなく「どんな生活をするか」ではないでしょうか。良い学校かどうかは,他人が決めるものではありません。自分の心が決めるものなのです。

PS : 数年後,「良い学校」だったと胸を張って言える卒業生であることを楽しみにしています。