木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

10月20日(火)

 今,学校は31日(土)に行われる莨葉祭(文化祭)に向けて動いています。帰りの会の時間ともなると,校舎中から各学級の合唱が聞こえてきます。中学校では「秋の風物詩」と言える情景です。どうですか,皆さんも中学生だった頃、合唱コンクールに向けて歌っていたことを思い出しませんか。高校の文化祭といえば,各学級で模擬店を開いたりステージ発表したりというイメージがありますが,中学校では合唱コンクールと同時に開催しており,文化祭といえば合唱というイメージが一般的です。ではなぜ「合唱」なのでしょうか?もちろんコンクールですから「優秀賞」「最優秀賞」を目指してどこの学級もがんばります。そしてコンクール当日,残念ながら賞を獲れる学級は一握り、ほとんどの学級が賞は獲れません。では賞が獲れなかった学級の合唱は失敗だったのでしょうか。いいえ決してそんなことはありません。昨日の駅伝と通じる話になりますが,賞を獲るるために「頑張る課程」が大切なのです。頑張る課程が大切なら合唱でなくても・・・と思うかもしれません。でも合唱でなければなりません。「合唱」ですから「合わせ」なくては素晴らしい歌声にはなりません。もちろん楽譜通りに「音程を合わせる」ことが求められます。楽譜通りに「ブレス(息つぎ)を合わせる」ことも必要です。「指揮者に合わせること」「移動の動きを合わせる」など様々な「合わせる」ことがあります。そして何よりも大切なことは「学級全員が気持ちを合わせる」ことです。曲選びの段階から,四苦八苦しながらもコンクール当日を迎えるまで同じ時間で同じ目標に向かって練習を重ねることで「気持ちを合わせる」ことが初めてできるのだと思います。そして学級全員の気持ちがぴったり合った瞬間の合唱は1人×40人=40ではなく,=50にもそれ以上にも響き合い,聞く人の心を動かすのだと思っています。
 合唱コンクール当日まであと10日。どの学級も頑張ってほしいものです。

 PS:明日21日(水)市内音楽会の中で3年生全員による合唱が披露されます。頼もしい今年の3年生きっと素晴らしい「合唱」を奏でてくれることでしょう。