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校長室のひとりごと「耳」

 普段の生活の中で「耳」について意識することは少ないかもしれませんが、今日は「耳」について書いてみます。人には「利き手」「利き足」「利き眼」のように耳にも「利き耳」があります。小さな音を耳に手を添えて聞こうとする耳、それが「利き耳」です。ところで左右の耳にはそれぞれ得意な分野、役割があることをご存じですか。音を聴くという機能は共通ですが「音楽を聴くなら」「電話するなら」など音の種類によって左右それぞれ特徴があり、それは脳に関係しています。右耳から入る音(情報)は左脳で処理され、左耳から入った音(情報)は右脳で処理されます。左脳は「言語」「計算」「理論」などの概念的な思考を担当し、右脳は「音楽」「幾何学」「発想」など芸術的な分野を担当していると言われています。つまり英語など言語の習得や理解したいニュース、仕事上の大切な電話などは右耳で聞いて左脳で処理するのが得策なわけです。川のせせらぎ、打ち寄せる波の音など空間の雰囲気を楽しんだり、聞き流したいクレームの電話(?)などは左耳で聞いて右脳での処理が適しているのだそうです。神経は脊髄で交差して脳に伝わるので少しややこしい話になってしまいましたので、もう少しわかりやすい例をあげてみましょう。

 大切な講義や授業は右耳で聞くと論理的に理解しやすく、お願い事は相手の右から右耳に伝わるようにすると肯定的に捉えてもらえ、勉強や作業中のBGMなどは左耳から聞こえるようにすれば、BGMが邪魔にならず心地よく聞き流すことができると言われています。でも実際は両耳で聞こえちゃうことが多いですよね。