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校長室のひとりごと「全国学力学習状況調査」

 本日「全国学力学習状況調査」を実施しています。毎年小学6年生と中学3年生を対象に行われる全国調査です。3年に1度「理科」や「英語」を実施しますが、基本は今年度実施する「国語」と「数学」です。この調査の目的は「義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から全国的な学力や学習状況を把握・分析し国や各自治体の教育施策、各学校の成果と課題を検証し、その改善を図る」とされています。ですから学校の成績には関係ありません。
 例年8月にこの調査結果のうち各都道府県の順位が報道されたりしますが、調査の趣旨から競い合うためのものではないため各市町村や各学校の結果は一般には公表されません。本校でも結果をもとに生徒の実態を分析し9月以降の授業の進め方等の改善につなげます。
 この調査で私が注視しているのが「質問調査」です。国語、数学以外に、生活習慣や学習状況などをアンケート形式で調査(今回からオンライン)するものです。中でも「自分には良いところがあると思いますか」という質問に注目しています。この「自分には…」では、例年全国や県に比べ野田市は低い結果となっています。自己肯定感を持つ生徒が少ないのです。何事にも自信を持って主体的に取り組むためには、この自己肯定感が大きく関係します。学校経営の重点項目に「自己肯定感を持たせる工夫」「ほめる場の工夫と設定」と掲げているのもこのためです。
 国語・数学の調査結果はもちろんですが、昨年度一年間「自己肯定感」を高めるための取り組みが結果にどう表れるのか楽しみです。