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校長室のひとりごと「英語検定」

 市内大会も終わり、来月の定期テストに向け取り組みを始める時期となりました。ところで高校入試の合否の判断基準は一般的に受験当日の「入試の得点」「面接等の得点」それに、これまでの「内申点」です。受験する学校により、これらの占める割合は異なります。意外と知られていないのが「内申点」です。私立の入試での推薦基準も、この「内申点」で決まる学校がほとんどです。知っているようで、はっきりわからない内申点ですが、簡単に言えば「内申点とは通知票の各教科の数字の合計」です。各教科5段階評定の9教科ですから、オール5で「45点」、3年間なら「135点」となります。また高校によって、その他の活動実績を点数化し加算しています。例えば、生徒会(委員会)活動や部活動の実績、展覧会等での表彰、英語検定などの各種検定などが加算され「内申点」となるわけです。

 先日、文部科学省が「2023年度英語教育実施状況調査」の結果を公表しました。この調査は、中学校であれば中学卒業レベルの英語検定3級取得、または3級相当の人数を、高校であれば、高校卒業レベルの英語検定準2級取得、または準2級相当の人数を調査するものです。調査結果は、それぞれの人数を%で示し、中学、高校とも前年度を上回り、中学では英検3級以上、3級相当が50.0%、高校では準2級以上、準2級相当が50.6%だったそうで、どちらも過半数に達したそうです。
 グローバルな時代に必要な資質として挙げられる「コミュニケーション能力」「英語力」の客観的な物差しとなる「英語検定」がこれまで以上に注目を集めそうです。
 2025年度の実施は断念されたようですが、大学入学共通テストの英語を、英語検定など民間のテストのスコアを採用することが検討されていることからも、より生きた英語力を身に着けた人材を求めているということなのでしょう。
 今年度も本校を会場として3回の英語検定を予定しています。多くの生徒が受験し合格を目指してほしいと思います。