教育課程

平成30年度  野田市立みずき小学校教育課程

 

 全職員が知恵を出し合い,「連携・協同」を基本とし,児童の実態,保護者・地域の願いに即した教育課程を推進する。また,子ども一人一人の安全を確保し,楽しく充実した学校生活が送れるよう,R(調査),P(計画),D(実践),C(評価),A(改善)のサイクルに保護者の声を積極的に取り入れ,特色と活力のある「開かれた教育課程」の実現を推進する。

 

(1)「確かな学力を支える基盤の強化」
  ①読書活動の充実を図る。
   *児童の読書量を増加するために学校図書館部を中心に新たな取り組みの活性化を図る。
    ・委員会を中心とした読書量の調査 ・読書郵便等の活動の定着と活性化
   *図書室前ワークスペースの環境改善
    ・恒常的な読書の広場 ・図書ボランティアの協力
   *図書ボランティアによる週1回の「読み聞かせ」と,全校一斉に「読書活動」の実施
    ・学校図書館部と図書ボランティアの連携 
    ・学級担任と図書ボランティアの連携
    ・ホームページの活用(おすすめ図書,季節の図書等)
   *土曜授業の利用
    ・土曜授業の1枠に,必要ならば,集団読書等の読書活動も視野に入れる
  ②家庭学習の充実を図る。
   *学習部による家庭学習の意欲化に向けた取り組み
    ・通常の宿題以外の自主学習の活性化を促す活動(みずきノートの定着)
    ・家庭学習の学習掲示物コーナーの新設
    ・家庭への学習情報の提供(学年便り等の活用)
    ・県の指導資料「ちばっ子チャレンジ100」,「学びの突破口ガイド」等の積極的活用
  ③土曜授業の内容改善に努める。

   *土曜授業の3時間分の枠を「国語(チャレンジ国語)」と「算数(チャレンジ算数:コース別学習・習熟度別学習)」,
         および「国語(通常授業)」とする。土曜時間の流動的な活用も視野に入れる。 
        *「チャレンジ国語」は,国語の読みを深めるための学習(国語の発展問題を扱っての思考力や表現力を高めるための学
                習)を中心とする。
   *「チャレンジ算数」は,“子ども自身の選択・希望”による「コース別学習(習熟度別学習)」を行い,算数の確かな学力
                の向上と定着を図る。
  ④更なる授業改善に努める。
   *子どもが能動的に学びに向かうことが出来るための指導技術等を研修部を中心に全職員で模索する。
   *昨年度までの研修内容を深化・発展させる。
  ⑤分掌の業務の軌道修正を図る。
   *昨年改編した8部(教務,学習,学校図書館,特別活動,生徒指導,研修,学校安全,総務)の業務内容を積極的に修正
            する。
  ⑥夏休みお楽しみ講座の内容を改善する。 
   *夏季休業の第1週に行う「夏休みお楽しみ講座」の参加率が高まるよう内容を改善する。 
    ・水泳教室,学習講座,親子教室,夏季読み聞かせ,地域人材・保護者・教職員を講師とする「体験を中心とした学習講
                  座」等をさらに改善し,より多くの児童が参加できる講座を新設する。
  ⑦他校にはないワークスペース等の施設の有効利用を積極的に進める。
      *児童の作品展示は原則ワークスペースに展示する。その他,クールダウンの場,読書の場等様々な観点から様々な提案や
               意見を募る。
   *学級事務支援員による作品掲示の支援
  ⑧ICTを積極的に活用する。
   *コンピュータ・タブレット・電子黒板・大型テレビ・書画カメラ等のICT機器を活用した多様な指導方法の工夫改善に努
            める。
  ⑨全国学力・学習状況調査を活用する。
   *全国学力・学習状況調査の結果,分析,対策等について,保護者への情報発信を積極的に行う(「学校だより」,保護者
            会・学校評議員会等)。 
   *土曜授業の学習内容への反映
   ⑩地域人材による学習の更なる充実を図る。
   *地域の諸団体や東京理科大学との連携および学習ボランティアによる学習支援をこれまで以上に積極的に行う。
   *学習内容は,学校として立案し,関係諸団体との打ち合わせを綿密に行う。
  ⑪会議等の時間を短縮することで校務(教材研究等)の時間確保し,効率化を図る
   *会議は必ず1時間以内に終了させる。
 
(2)「開かれた学校づくりの充実・深化」(地域等外部団体との連携)
  ①PTA・保護者や地域人材の協力による様々な学習等を立案し,実施する。
     *いきいきクラブとの連携
        ・1年生の昔遊び,アサガオの栽培 
        ・3年生の大豆の栽培, 
        ・4年生のツルレイシ(ゴーヤ)の栽培の支援
        ・5年生の田植え,かかしづくり,稲刈り,脱穀,等の支援 
      *PTAおよび地域人材との連携
        ・バザー(模擬店,提供品,ゲーム,ソーイング,ビーズ等の部ごとにその他に地域団体の参加・協力を得ている。)
        ・夏休みを活用した教職員,保護者,地域の方を講師とする親子教室,夏休みお楽しみ講座等
        ・読み聞かせ,図書の整理,冬の特別お話会
        ・交通安全,ベルマーク,カーテン洗い,家庭教育学級,バレーボール
        ・運動会,持久走記録会等の支援
        ・クリーン作戦の実施(3月の第2土曜日に実施)
   ②東京理科大学との連携を進める。   
    *理科の特別授業(昨年度の例,内容については検討する。)
        ・1年「たこ揚げ」  
        ・2年「シャボン玉の世界」 
        ・3年「果物電池を作ろう」       
        ・4年「顕微鏡の世界」 
        ・5年「モーターカーの製作」 
        ・6年「マンガン電池を作ろう」
      *理科大訪問
     ・キャリア教育の一環として,6年生が東京理科大学を訪問し研究室で専門的な授業・実験・実習を体験する。併せて学生食
           堂の利用や大学構内の見学を行う。 
      *施設(ワークスペース等)の有効活用の提言
         ・東京理科大学建築学科の協力
   ③食育の充実を図る。
   *児童の実態を考え,テーマを決定し,それに沿って年間を通して学習する。
   *テーマに沿った体験学習を展開できる企業・団体と連携し,特別授業を開催する。
   *6年生は,家庭科と連携しながら,年間のテーマを生かした料理を考え,実際に作りその作品を相互評価するとともに,
               その成果を保護者や地域に発信する。
           *給食委員会の活動として,給食の食べ残しを限りなくゼロにする活動を計画的に行う。
           *好き嫌いをなくすことや食事のマナー等について,年間を通して,学級担任が栄養職員と協同して学級指導に当たる。
  ④富士山展を開催する。  
    *みずきの街が,平成16年度に国土交通省の「関東富士見百景」に選ばれたことを機会に始まった,全児童による富士山絵
             画展を実施し,広く地域に発信する(折り紙,切り絵,砂絵,版画等)。


(3)「安全安心な学校づくりと危機管理の徹底」
  ①地震,火災,不審者対策に重点を置いた避難訓練を実践的に行う。
  ②新たに作成した「危機管理体制マニュアル」を活用し,安全管理の徹底を行う。
  ③外部講師による研修会も含め,不祥事防止の徹底を図る。
  ④保護者・地域の方と連携し,登下校時の安全確保に努める。
  ⑤「給食アレルギー」へのマニュアルに従った適切な対応を引き続き行う(管理職,学級担任,栄養士,養護教諭,保護者,
        医療機関等関係機関との緊密な連携を図る)。
  ⑥電子メールを活用し,保護者に緊急な情報を一斉送信できるシステムを構築した。このシステムへの登録の一層の拡大を図
       る。


(4)「教職員の資質・能力・力量の向上」
  ①校内研修の充実を図る。
   *研修部からの年間研修計画に基づいて,「校内授業研究会」を計画的に行い,学年・学団を中心とした学習指導案の検討
            や研究授業を実施する。
   *事前,事後の授業を含め,各教員が年間1回は他の教員の前で授業を展開する,教師の授業力の向上を図る。
   *校内研究会の協議会では参観者が積極的に代案を出せるよう,授業を見る目を鍛える工夫を考える。
  ②5年未満経験者研修の充実を図る。
   *研修部が中心となり,当該教員の要望を生かした研修計画を構築する。
   *中堅以上の教員が積極的に講師を行う。
           *希望する教科又は道徳の授業研究を学年の協力の下(学習指導案の検討等),年1回必ず行う。
           *希望制で,希望する教科等の個人研修を実施する(授業展開のみの略案可とし,指導者とマンツーマンで行う)。
   ③年間を通じ,必要な研修の選択肢を広げ,さらなる充実を図る。
           *学級経営力を高める研修,特別支援教育・発達障害の理解,生徒指導と教育相談,図工研修,パソコン・電子黒板等の
            ICT機器を活用した授業研修,不祥事防止研修,外国語活動研修,防災研修・救急救命講習等の中から,希望の多い研修
           を優先して行う。
  ④先進校や外部の研究会,県主催の希望研修等に積極的に参加する。
   *研修便り等で,積極的に情報を提供する。
  ⑤外国語・外国語活動の授業力を高めるための研修を進める。
   *外国語の完全実施にむけて,現在の外国語活動の教材を検討・整理するなど,研修を深めるとともに,授業方法・指導案
            等の資料を教務部中心に収集し,研修を進める。

(5)豊かな心の育成
  ①「道徳」の授業の相互参観や評価方法の検討を進めるとともに,「道徳」の授業を積極的に公開する。
  ②「おはよう」「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」の励行を推進し,社会性と自他を大切にする
      心を育成する。
  ③清掃活動や奉仕活動の充実を図り,勤労奉仕の心を育てる。
  ④6年生における「いのちの学習」を系統的に行い,親から受け継いだ生命の大切さや尊さ,生命の不思議についての意識を
      高める。
  ⑤県作成の道徳映像教材を積極的に活用する。


(6)健やかな体の育成
  ①養護教諭および栄養士と学級担任とが連携・協同し,子どもたちの発達段階に応じた系統的な「健康・保健教育」および
      「食育」に関する指導・授業を行う。
  ②運動の日常化に努め,運動に親しむ習慣を育てるとともに,健やかな体づくりに努める。


(7)生徒指導の充実
  ①発達段階に応じた「子ども理解」と「教育相談」を重視した学級経営・学年経営・学校経営の充実を図る。
  ②全職員が,一人一人の子どもたち関わることができる生徒指導体制の構築を図る。
       *全校的に共通理解を図ったことについては,全職員で一貫して指導する。
       *「気になる児童」に関する情報共有(報告・連絡・相談)を日常的に行うとともに,「終礼」での学団を中心とした「生徒
         指導上の情報共有」および「事例検討会」を行う。
       *「主任会」や毎月開催する「生徒指導部会」においても,生徒指導上の情報共有を行う。
   ③日常の学習や生活における観察をとおして,適切な子どもの実態把握と迅速な対応・指導(報告・連絡・相談を含めて)を行
       う。
     *「いじめ」などの子どもたち同士の人間関係のトラブルや悩みについては,日常の観察と情報交換を励行する。
     *「学校生活に関する意識調査(いじめ発見アンケート)」を定期的に行い,早期発見,早期解消に全校体制で取り組む。
   ④保護者への迅速且つ的確な連絡を怠らない。
   *重要な事案は,家庭訪問にて説明することを基本とする。
   *保護者への連絡の必要性,内容については,必要に応じて学年主任または教務主任,管理職に相談する。
   ⑤二者面談や家庭訪問を活用する。
   ⑥保護者会・学級懇談会を活用する。


(8)特別支援教育の推進
   ①情報の共有化を図る。
     *特別支援教育の必要な児童に対して,その要支援児童の特性や具体的な方針・支援方法等(「個別の指導計画」や「個別の
       支援計画」の内容も含め)について,全教職員が定期的に共通理解を図る。
   ②「ケース会議(事例検討会)」を開催する。
     *特別支援教育コーディネーターを中心に,関係諸機関との連携や「ケース会議(事例検討会)」を開催し,特別支援教育の
        ニーズの高い児童(及び家庭・保護者)に対する指導・支援を充実する。
  ③「通級指導学級」での学習支援,生活支援・ソーシャルスキル向上の支援等を充実させる。
     *学級担任と通級指導学級担任,保護者及び関係機関との連携・協同を緊密に行う。
        また,通級指導学級における指導・支援の内容について,“連絡ファイル”を活用して,保護者と学級担任に知らせ,家庭や学
        級での指導・支援に生かす。
   ④通級指導学級での指導・支援の改善を目的として,保護者面談を定期的に行う。
   ⑤関係諸機関との綿密な連携を図る。
     *スクールカウンセラー(県,市)やひばり教育相談,教育委員会(市),児童家庭課(市),柏児童相談所との連携を緊密
      に行い,特別支援教育のニーズの高い児童及び保護者に対する指導・支援を充実させるとともに,迅速な支援・援助を行
      う。
   ⑥「個別の指導計画」,「個別の支援計画」を作成し,活用する。


(9)特別活動の充実
  ①特別活動部を中心に各教科,道徳等の内容相互の関連を図った「特別活動の全体計画」を作成する。
  ②児童会活動・委員会活動の計画的な実施。
  ③学級会の充実を図る。
  ④児童の自主性や主体性を育てる。
     *校外学習や宿泊行事,また,校内音楽発表会や卒業を祝う会などの計画的な学年発表についても,子どもたちの主体的な取
      り組みとなるよう,各担当,各学年で立案し,指導する。
  ⑤「みずきっ子遊び・みずきっ子活動」を中心とした縦割り活動の充実を図る。
  ⑥感謝の気持ちを育てる。
     *教育活動の中で,礼状の作成や「感謝の会」等を企画し,お世話になった方々に対する児童の「感謝の心」を育てる。


(10)福祉・国際理解・環境教育の推進
  ①地域にある身近な学習素材を導入し,関係諸団体の協力を得て,体験的な学習を積極的に行う。
  ②環境委員会を中心にエコキャップ,プルタブの回収などのボランティア活動を計画的に行う。


(11)人権教育の推進
  ①自他ともに人権を尊重し,偏見や差別をなくす教育を教育活動全体の中で計画的に実践する。
  ②いじめの根絶,命を大切にする教育の実践を全校体制で,日常的,計画的に行う。


(12)学校と地域を双方向で結ぶ教育の展開 ~報告から予告へ~
  ①「学校だより」や「学年だより」,「保健だより」,「給食だより」,学校ホームページ等を活用する。
     *学校から情報を積極的に発信し,学校教育の活動について,保護者や地域に理解してもらう。
     *様々な地域の方や外部団体による特別授業に積極的に参観していただくよう,必ず事前にホームページ等で呼びかける。
  ②地域の活動への積極的参加を呼びかける。


(13)キャリア教育の推進
  ①全教科指導の中で,発達段階に応じたキャリア教育的な視点を入れて進めていく。
  ②6年生による「東京理科大学研究室訪問」をキャリア教育の一環としても位置づける。
  ③キャリア教育の全学年における年間計画の作成および実践をする。