学校評価

 令和6年度後期学校評価アンケートまとめ

1 アンケート項目及び結果について
児童・保護者・職員に対して実施した質問項目とその結果は別紙のとおりです。関連する質問項目ごとに整理し,肯定的な回答について比較をしています。


2 重点目標に関する状況について   ※[   ]前期比   
(1)思いやりの気持ちを持ち,主体的に活動できる子の育成について
本校では,今年度より定期的に学年主任会議や職員打合せを行うことで,全学級が基本的な生活習慣及び学習ルールを共通認識して指導にあたれるようにしてきました。各学年・学級,全校で課題等が生じた場合には検討し,随時見直しや共通理解を図ってきました。
学校評価アンケート(肯定的評価)の「2 友達と仲よくできているか」では,児童97%[+2.6]保護者96%[-1.7] 職員100%[±0]でした。「6 ルールやマナーを守って生活しているか」でも,児童93%[±0] 保護者93%[-3.0] 職員100%[+6.3]でした。前期同様,3 者とも9 割以上の回答が見られ,良好な友人関係を構築している児童が非常に多く,秩序ある学校生活の状況が継続できていると考えられます。また,「10 先生はよいところをほめているか」では,児童92%[+2.2] 保護者90%[+3.7]職員97%[+0.2]で,児童の自己肯定感を高めようとする取組が推進できてきていると考えられます。
一方で,前期の課題であった,「23 掃除(手伝い)をしているか」では,児童92%[-0.1] 保護者73%[-0.7] 職員100%[+18.8]でした。また,「22 給食を残さず(好き嫌いなく)食べているか」では,児童68%[-0.6] 保護者65%[+0.8] 職員62%[+5.5]であり,さまざまな手立てで指導を重ねてきましたが,児童・保護者の回答は横ばいの状況でした。
今後も,給食や清掃をはじめとした日常の基本的な生活場面で,児童が目的意識をもって取り組めるよう,生活目標の見直しや指導方法の工夫改善をさらに進めていくことが必要であると考えます。

 (2)確かな学力の育成について
本校では,一人一人の児童に応じたきめ細やかな指導のために,県費職員だけではなく,市費職員(サポートティーチャー・教育支援員・ALT・学校図書館支援員・スクールカウンセラー)と連携して取り組んできました。また,職員の授業力向上を目的として,外部専門家や校内の経験豊かな職員を講師に招聘して,全職員が参加した研修にも取り組んできました。
学校評価アンケート(肯定的評価)の「15 よく考えて学習できているか」では,児童92%[+0.2] 保護者79%[+0.5] 職員77%[+4.6]で,わずかながら前期を上回り,児童が意欲的に学習に取り組んでいる姿があります。「18 タブレットを使った学習はわかりやすいか」も同様に上回っており,児童91%[+0.3] 保護者84%[+0.3] 職員94%[+0.4]であり,積極的な活用が進んでいると考えられます。「17 工夫してわかりやすく学習を教えているか」では,児童96%[-1.7] 保護者88%[+1.5]職員97%[+3.4]であり,児童の評価はわずかに前期を下回りましたが,今年度一年間で職員の指導方法の工夫改善が進んできていると考えられます。

一方で,「19 本を読んでいるか(指導を行っているか)」では,児童50%[-13.9] 保護者48%[+1.7] 職員91%[+0.6]で,児童の評価が大幅に下回ってしまいました。「20 家庭学習をしているか(指導を行っているか)」でも,児童50%[-4.7] 保護者67%[+0.6] 職員85%[-5.4]でした。児童の図書館貸出冊数は,12 月までの集計結果で,昨年度の2.1 倍に増加しています。さらに家庭学習でも,デジタルドリルのログイン数が,11 月までの集計結果で,昨年度の2 倍に増加しています。しかしながら,日常的な読書活動や家庭学習の取組にはつなげられていない状況がありました。
今後は,児童が主体的に学習に取り組む活動や興味関心を広げる活動を各教科等に取り入れていくことが大切と考えます。あわせて,保護者の皆様に本校教育活動の周知や広報をさらに行い,学校と家庭で児童を育てていくことが必要であると考えます。

 (3)積極的な情報発信と,地域とともに安全安心な学校づくりについて
今年度より学校ホームページを「登校日毎日更新」するとともに,掲載内容の見直しを行いました。校外学習では,その様子を細やかに掲載し,児童の様子を保護者の皆様にリアルタイムで発信してきました。さらに,学校だよりを紙面一新し,記事や行事予定をわかりやすく記載するとともに,マチコミ配信・紙媒体配付・ホームページ掲載で発信してきました。また,学校施設についても,日常の校内巡回や毎月の安全点検により確認を行い,教育委員会担当課に迅速な修繕改修を強く要望してきました。児童の安全に関わる箇所から優先的に完了してきました。
学校評価アンケート(肯定的評価)の「26 安全や健康に配慮した教育活動や環境整備を行っているか」では,児童94%[-0.2] 保護者91%[+0.3] 職員94%[-2.8]であり,前期同様に3 者とも9 割以上の回答が見られ,健康安全への取組や環境整備が継続できていると考えられます。

児童がより安心安全な生活を過ごすためには地域との関わりも欠かせません。「29 地域の行事に進んで参加しているか」では,児童74%[+1.1] 保護者66%[-0.9] (職員調査なし)であり,2 者ともに横ばいで依然として低い回答状況が続いています。
今後は,心身ともに健康な生活,安全安心な教育環境ができるよう取組を継続していくとともに,地域との関係づくりを重ねたり,地域を素材とした学習に取り組んだりしていくことが必要であると考えます。

 

3 保護者からの「よりよい学校にするための提案」について
主な提案内容は以下のとおりでした。御意見をもとに,下記のとおり次年度以降の教育課程や職員の指導の改善につなげていきます。
〇学校行事等の実施内容・公開方法
<改善等の一例>
・土曜日に学校行事を実施する場合は,その内容に応じて月曜日に振替休業日を設定していきます。
・持久走記録会は,体育科の学習内容との関連や日常的な体力向上をふまえて,次年度以降の実施方法を検討していきます。
・各行事の開催方法を慣例ではなく,前年度の反省点を生かして実施するようにしていきます。
・地域行事の参加については,伝統文化等の継承や社会への参画といった観点からも引き続き児童への周知や啓発を進めていきます。
〇学習内容・特色ある教育活動
<改善等の一例>
・今後も夏季休業や冬季休業の宿題の在り方を見直し,必ず取り組む課題を精選し,児童の興味や関心に応じて自由に取り組める課題を提示できるようにします。
・家庭学習の取り組み方を年度当初に示して,6年間を見通した取組ができるようにします。
・各教科等の学習をより広げ深めることを目的に,今後も地域や企業・団体等の人材を講師とした体験学習等の機会を取り入れていきます。
〇職員の指導方法
<改善の一例>
・教職員の指導力向上は,喫緊の課題であると強く認識しています。引き続き校内研修はもちろんのこと,校外研修も積極的に推進し,具体的な指導方法を専門家より学ぶ機会を設けていきます。
・教職員の言動や振る舞いは小学校段階の児童の成長に大きな影響を与えることから,今後も指導方法の研修を重ねていきます。
〇タブレット端末の利用方法
<改善の一例>
・単にタブレット端末を使わせるのではなく,学習内容がさらに広がり,深まることをめざした活用方法を教職員でさらに研修していきます。
・タブレットの持ち帰り時には,教科書等の持ち帰りについて十分配慮するようにしていきます。
・家庭学習や長期休業中の課題としてデジタルドリル(e ライブラリ)活用を推奨し児童の興味や関心,課題に応じた学習ができるようにしていきます。
・保護者の皆様がお子さまのデジタルドリルの取組状況を確認できるようにしています。デジタルドリル提供業者に対し,児童にとって効果的で,保護者が安心して使用できるように,今後もシステムの改良を提案していきます。
〇学校施設等の修繕・通学路の安全確保
<改善の一例>
・児童が安心して一日の学校生活を過ごせるよう,歴史ある校舎を長く大切に使用できるよう,引き続き教育委員会に施設修繕を強く要望し,改修を進めていきます。年度当初より御心配をおかけしていた校舎内の窓ガラスの割れやひび,トイレ個室の故障は,9月までにすべて修繕を終えています。
・学習活動を充実させるためにも,教材や教具の入替を教育委員会に強く要望し,改善を進めていきます。
・空き教室等の整理整頓や不要物品の処分をさらに進め,各教室の有効利用や教育環境の改善を行っていきます。
・児童が安全に登下校できるようにするため,今後も通学路の危険箇所は,教職員が点検を行った上で,改善を教育委員会および道路管理者に要望していきます。

4 次年度に向けて
(1)今後も学習指導や生徒指導にあたり共通理解・共通実践を行い,「全職員が全児童の担任」という意識で一人一人の児童に細やかな対応を進めます。
(2)教育活動全体(日常の生活や学習,学校行事を含めて)をとおして,児童が主体的に考え,対話による問題解決ができる機会を意図的に設けます。
(3)校内研修および校外研修等の活用により,職員の基礎的な指導力(教科指導・生徒指導・学級経営)の向上を図ります。
(4)学校ホームページや学校だより,文書配信アプリ(マチコミ)等の活用により,保護者に対して確実な連絡と積極的な広報を進め,本校の特色ある取組や日々の学習の様子も含めて,教育活動を発信します。
(5)野田市教育委員会の協力をもとに,学校施設や教材等の環境整備をさらに要望していきます。

 

「前期学校評価のまとめ」はこちら → 令和6年度前期_学校評価アンケート集計結果.pdf

「後期学校評価のまとめ」はこちら → 令和6年度後期_学校評価アンケート集計結果.pdf