日誌

校長室から

10月1日(水)校長講話

10月1日(水)の全校集会では、子どもたちに次のような話をしました。

【校長講話】

『夢をもつこと』

  今日は「夢」についてお話しします。

 「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ」

 これは、大谷翔平選手が高校時代に書いた「人生の目標シート」に残した言葉です。環境に流されるのではなく、自分で掲げた夢が行動を生み、その積み重ねが人生を形づくっていく──そんな強いメッセージが込められています。

 大谷選手が使っていた「マンダラシート」は有名ですね。真ん中に「8球団からドラフト1位指名を受ける」という大きな夢(目標)を掲げ、それを実現するために自分が何をすべきかを細かく書き出したものです。

  さて、みなさんはどんな夢を持っていますか?

 「将来の職業」「なりたい大人の姿」「挑戦してみたいこと」「行ってみたい場所」──夢の形はいろいろです。すぐに実現できるものもあれば、ずっと先の未来に関わるものもあるでしょう。けれども今、心に思い描いている夢は何でしょうか。そして、それを叶えるために、どんな努力が必要でしょうか。

 大谷選手はアメリカの大リーグで前人未踏の記録を打ち立て、世界中の人から憧れられる存在になっています。その彼が残した言葉や考え方には、私たちが学べることがたくさんあります。

 たとえば──

 「先入観は可能を不可能にする」

 「成功するとか失敗するとかは関係ない。それをやってみることの方が大事」

 「無駄な練習はない。失敗も気づきや発見につながり、次の成功のもとになる」

 夢に向かうというのは、あきらめずに前へ進み続けることです。失敗しても、周りや環境のせいにせず、自分のやり方を見直して次につなげる。「どうせ無理だ」と決めつけず、挑戦をやめない。これは、成功している人たちに共通している姿勢です。

 今の段階で「これだ!」という夢がはっきりしていなくても大丈夫です。むしろ「あれもやりたい」「これもやってみたい」と貪欲に知識や経験を求める姿勢こそ大切です。今は、いろんなことに挑戦、チャレンジしてください。

 私自身も、小さいときからいろんなことをやってきました。これらの経験は、大人になってから、教員になってから、とても役に立っています。

 また、子どものころには科学者になりたい、博物館の学芸員になりたい、気象庁で天気予報の仕事がしたい、教師になりたい──と、いろいろな夢を持っていました。夢は一つでなくてもいいのです。

 ----- 中 略 -----

 夢は一つに決めなくてもよく、努力を続けていれば、思いがけないところから新しい可能性が広がっていくのです。それまでの経験や努力は、決して無駄にはなりません。

 みなさん、どうか自分の夢を大切にしてください。

 大谷選手の言葉をもう一度思い出しましょう。

 「夢や目標が、みなさん自身の人生をつくる」のです。夢を持って、一歩ずつ挑戦していきましょう!

 

7月2日(水)校長講話

 7月2日(水)の全校集会では、子どもたちに次のような話をしました。

【校長講話】

「感謝の気持ち」をもつということ

 みなさん、おはようございます。

 今年度、本校では「笑顔」「感謝」「挑戦」の3つの言葉を重点ワードとして、いろいろな場面で話をしてきました。

 今日は、その中のひとつ「感謝」について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

 突然ですが、みなさんに質問です。

 「大きい」の反対は? ──「小さい」

 「速い」の反対は? ──「遅い」

 簡単ですね。では、次は難しいですよ。

 「ありがとう」の反対の言葉って、何だと思いますか?

 「えっ、反対語なんてあるの?」と驚く人もいるかもしれません。私もそうでした。

 「ありがとう」は、漢字で書くと「有難う」です。語源は「有り難し(ありがたし)」という言葉です。つまり、「有ることが難しい」ということ。簡単に言うと、「まれである」「めったにない」「珍しくて貴重だ」という意味になります。すなわち──「奇跡」なんです。

 もともとこの言葉は、神や仏を誉めたたえ、賞賛する言葉として使われていました。神さまや仏さまが自分を守ってくれて、手助けしてくれる──それはまさに「滅多にないこと」どころか、「あり得ないこと」「存在し得ないこと」です。「ありがとう」という言葉は、神様に向けられた感謝の言葉だったのです。「いやぁ、有り難し、有り難し」と手を合わせる、そんな思いが込められていました。

 ここまで聞いて、どうですか?

 「ありがとう」の反対語、わかりましたか? ──答えは、「あたりまえ」です。

 朝、元気に目が覚めること。

 毎日、学校に通えること。

 食事ができること。

 友達と笑い合えること。

 先生と勉強できること。

 家に帰れば、家族がいること。

 そして、毎日無事に過ごせること。

 こうしたことを、みなさんは「当たり前」だと思っていませんか?「当たり前」と思っていると、「有り難い」と感じることができず、「ありがとう」という言葉も出てきません。

 でも実際には、病気や事故、災害などで、「当たり前の生活」が一瞬で変わってしまう人もいます。だからこそ、「ありがとう」という言葉は、今あることが「当たり前ではない」と気づいたときに、自然と出てくるのだと思います。

 みなさんの周りには、「ありがとう」を伝えるべき相手がたくさんいます。

 朝、食事を作ってくれるおうちの人に。
 授業を教えてくれる先生に。
 何気ない会話をしてくれる友達に。
 いつもそばにいてくれる仲間に。
 「当たり前」ではなく「ありがたい」ということに気付き、感謝の気持ちを持てるようになれば、今、自分が置かれている立場や状況でやるべきことに、もっと一所懸命になれるはずです。

 「学校に通わせてもらっていること」に「ありがとう」と思えたら、授業にも、学校生活にも、もっと真剣に取り組めるようになります。

 そしてそれは、人に対してだけでなく、身の回りの「もの」──机、筆記用具、部活動で使うグローブやラケット、スマートフォン──にも言えることです。

 「これは当たり前じゃない」と気づけば、物を大切にする気持ちもきっと自然に芽生えてくるはずです。

 「ありがとう」と思う気持ちを毎日もち続けることは、実はとても大切で、そしてちょっと努力がいることかもしれません。

 今日の話を聞いて、少しでもみなさんの心や行動に、前向きな変化や気づきが生まれたらうれしいです。

 「ありがとう」は、言葉にしなければ相手には伝わりません。でも、たった一言で、心がほっとして、場の空気がやわらかくなる──そんな魔法のような力をもっています。

 私は、田野中学校を「ありがとう」が自然に飛び交う学校にしたいと思っています。互いを思い合い、感謝し合える、そんな雰囲気をみんなでつくっていきましょう。感謝の心をもって、今日も、そして明日も、元気に、前向きに学校生活を送ってくれることを願っています。

令和7年度、よろしくお願いいたします!

 田野中学校2年目となりました。校長の宮下博幸です。

 本校は『生徒一人一人が主役』となる学校づくりを柱に、今年度も教育活動を展開してまいります。

 教職員一同、力を合わせて、お子様の健やかな成長を全力で支えてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 4月8日(火)、新入生34名を迎え、生徒数107名で令和7年度がスタートしました。

 令和7年度学校経営方針の重点ワードを

笑顔 感謝 挑戦としました。

 4月16日(水)の全校集会で、次のように、子どもたちには話をしました。

【校長講話】

 始業式や入学式で、私は「生徒一人一人が主役です」という話をしました。それぞれが自分の得意なことや、自分らしさを大切にしながら、自分なりの目標をもって成長していってほしい。そして、何事にも「自分で考え、自分で動く」、そんな主体的な姿勢をもって、日々を過ごしてほしいと思っています。

 その上で、今年度の重点ワードとして、みなさんにぜひ意識してもらいたい3つの言葉を紹介します。それが、「笑顔・感謝・挑戦」です。今日はこの3つの言葉に、どんな思いを込めているのか、お話ししたいと思います。

 まず一つ目は、「笑顔」。

 笑顔は、まわりの人の心を明るくし、そして、自分の心も前向きにしてくれる大切な力を持っています。私は、「学校は楽しい場所であってほしい」と思っています。皆さん一人一人が生き生きと活動し、先生たちも共に学び合い、支え合いながら、笑顔で過ごせる。そんな学校でありたいと願っています。

 そのためには、毎日の生活を整えることが大切です。時間を守る、身の回りをきちんとする、あいさつを交わす。こうした基本的な生活習慣の積み重ねが、居心地の良い学校づくりにつながります。

 また、まわりの人とよい関係を築くための社会性、つまり「相手の立場を考える」「ルールを守る」「思いやりのある言葉を使う」ことも、笑顔あふれる学校づくりには欠かせません。

 二つ目は、「感謝」。

 私たちは、たくさんの人に支えられて毎日を送っています。家族、先生、友だち、給食を作ってくれる人、交通指導員さん、.......。そうした人たちの存在に気づき、「ありがとう」と言葉にできることは、何より大切です。感謝の気持ちを言葉で伝えられる人になってほしいと思います。

 そして、この「感謝」には、一人一人の命や人権を大切にする気持ちも含まれています。皆さん自身も、かけがえのない存在です。まわりの人も、同じように大切な存在です。自分も相手も尊重し合う。違いを認め合い、思いやる。そうした気持ちを忘れずに過ごしてほしいと思います。

 そして三つ目は、「挑戦」。

 自分の目標に向かって、勇気を出して一歩を踏み出すこと。失敗をおそれずに、新しいことに挑んでみること。その中で、自分の可能性を広げていくことが「挑戦」です。

 挑戦は、うまくいくことばかりではありません。むしろ、壁にぶつかったり、悔しい思いをしたりすることもあるでしょう。でも、その経験が、みなさんをもっと強く、もっとたくましく成長させてくれます。小さなことでもかまいません。「昨日よりちょっとだけがんばってみる」その一歩が、自信につながり、未来を切り拓いていきます。

 今年1年、皆さんが主役として、それぞれの場所で輝きながら、「笑顔」で前向きに過ごし、「感謝」の気持ちを忘れず、「挑戦」を続ける、そんな毎日を送ってくれることを、心から楽しみにしています。

 みんなで、素敵な1年をつくっていきましょう。

  令和7年度、この重点ワード『笑顔 感謝 挑戦』の下、子どもたちが様々な活動に全力で取り組み、たくさんの豊かな経験と将来を生き抜く力を身に付けさせたいと思います。
 保護者の皆様、地域の皆様には引き続き、本校教育活動にご理解とご協力をいただければと存じます。
何卒よろしくお願いいたします。

 

4月19日(金)津村勝之前校長 掲額式

 本日、津村勝之前校長先生をお招きして、掲額式を行いました。来賓として、三田 進教育長様にお越しいただきました。

 津村前校長先生には、令和3年度より3年間、校長先生として、田野中学校のより良い発展のために学校経営等にご尽力いただきました。大変お世話になりました。

 宮下校長あいさつ

  肖像額除幕

  

 来賓あいさつ

 津村前校長あいさつ

 記念撮影

 

令和6年度、よろしくお願いいたします。

 本年度、田野中学校に赴任いたしました校長の宮下博幸です。

 地域の宝である子どもたちの健やかな成長のために、全身全霊で教育活動に取り組んで参ります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 4月8日(月)、新入生26名を迎え、生徒数109名で令和6年度がスタートしました。

 本校の教育目標である「自ら学ぶ生徒」「思いやりのある生徒」「進んで鍛える生徒」より、令和6年度学校経営の重点ワードを『時を守り 場を清め 礼を正す』とし、下記の通り、重点項目を定めました。

令和6年度の重点
 生徒一人一人の夢や思いを大切にし、確かな学力、勁さと思いやり、そして健康的で安全な学校文化の創造を地域社会との連携・協働で目指す。
1 基本的生活習慣の確立と社会性の育成を目指した教育の充実
 「早寝・早起き・朝ご飯」を着実に実践し、時間を守る生徒の育成を目指す。
2 「授業第一主義」で、確かな学力を育むための学習指導の充実
  生徒一人一人の確かな学力を育むために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善と家庭学習の定着化を目指す。
3 豊かな心を育てる教育の充実
  個々の人権意識・個性の尊重・協調性・思いやりの心を育むために、特別活動・道徳教育を要とした様々な教育活動、体験活動の充実を目指す。
4 未来展望に基づいた自主・自立の精神と勁い心身の育成
  生徒一人一人に夢や希望をもたせ、その実現が図れるように、主体的で、粘り強くやりとおす勁い心身を育くむ。

5 地域社会と連携・協働で行う教育活動の推進(コミュニティスクールの推進)
  教育目標等を地域社会と共有し、家庭や小学校、地域との連携を深め、「協働」の意識をもって地域全体で生徒を育てる。

 この重点項目の下、保護者の皆様、地域の皆様には、引き続き、本校教育活動にご理解とご協力をいただきなが
ら、本校教職員一丸となって、子どもたちを育てていけたらと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

【校長室からの眺め】