学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

第6回 全校集会 校長講話

 みなさん、こんにちは。みなさんは、すでにテレビや新聞の報道で、タイの大洪水(チャオプラヤ川の大洪水)のことを知っていると思います。世界遺産として知られるタイ有数の観光地で、同国製造業の一大中心地でもあるアユタヤを飲み込んだ大洪水です。
 タイには、大小合わせて7,000社近い日系企業が進出しています。特に、洪水被害の激しいアユタヤには、ホンダ、キヤノン、ニコン、ソニーなどの大企業が拠点を構え、部品から完成品までをつくりあげています。
この大洪水のために、企業は生産ができなくなってしまいました。
 実は、今年の4月から本校の古谷和子先生が、タイのバンコク日本人学校に勤務しています。古谷先生からタイの様子をメールで送っていただいていますが、この洪水から避難するため、一時帰国する日本人も多くなったそうです。古谷先生の勤務するバンコク日本人学校も臨時休校となりました。
 臨時休校から約1か月経過し、やっと11月21日に学校は再開となり、約900人が登校しました。全校の児童・生徒は約2,600人ですから、3分の1の登校となります。生徒たちは友人や担任との再会を喜び、笑顔がもどってきました。古谷先生も、生徒たちと久しぶりに再会し、感激のあまり涙があふれ出たそうです。通常授業は11月22日から再開し、休校で不足した授業時数は土曜日を使って補うということです。
 さて、ここでみなさんに考えてほしいことがあります。これは古谷先生からの宿題でもあります。どうしてこのような大洪水が起こったのか。その原因を考えてほしいということです。原因は一つであるとは限りませんが、みなさんが考える最大の原因を教えてください。友達と相談したり、新聞を読んだり、あるいは、インターネットで調べたりするなど、いろいろな方法で自分なりの考えをまとめてみてください。お願いします。
終わります。