収蔵資料の紹介
資料名 | 粕壁宿推定模型(かすかべじゅくすいていもけい) |
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年代 | 江戸時代後期 |
法量 | (1/200スケール) |
資料種別 | 模型 |
文化財指定 | 未指定 |
収蔵番号等 | 常設展示 |
資料写真 | |
解説 |
この模型は、江戸時代の終わりごろから明治時代の初めごろにかけての粕壁の町の様子を推定した模型です。江戸時代の後半に江戸幕府によって作成された絵地図(日光道中分間延絵図)や、明治時代に測量された地図をもとに、200分の1の縮尺で推定復元したものです。場所は、現在の春日部大通り一宮交差点付近から、新町橋までにあたります。 江戸時代、粕壁の町は「粕壁宿」と呼ばれていました。「宿」とは宿駅のことで、自動車や鉄道などの交通手段がなかった江戸時代では、主に武士の旅泊や次の宿場(杉戸宿・越谷宿)まで人馬を用意するように、幕府によって定められていました。粕壁宿は、江戸時代の五街道の一つ日光道中の宿場町でした。 模型をよく見ると、茅葺(かやぶ)きの家、板葺きの家、瓦屋根の家など家の種類や、道に沿って間口(道に面した家の入り口部分)が狭く細長い短冊状の地割りなど、江戸時代と現代の違い、宿場町特有の景観などがよくわかります。また、商家や旅籠(はたご)、茶店、本陣(大名などが休泊する所)、脇本陣、問屋場(公用の荷物を集めたり馬や人夫をそろえたりする所)など、宿駅業務や一般の旅人向けの建物が立ち並んでいました。江戸時代終りごろの家数は773軒、人口は3701人でした。 |
図1 | |
図2 | |
図3 | |
図4 | |
語注 | |
参考文献 |
その他 |
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