郷土資料館の収蔵資料

収蔵資料の紹介

資料名 大凧飛揚絵葉書(おおだこひようえはがき)
年代 大正14年(1925)
法量 9.1×14.1センチメートル
資料種別 歴史資料
文化財指定 未指定
収蔵番号等 安藤家文書G-1
資料写真
解説 この資料は、大正14年(1925)に行なわれた宝珠花村の大凧揚げの写真絵葉書です。絵葉書は、「大凧飛揚絵葉書」と題された帯封に7枚1組で一括され、 「埼玉縣宝珠花大凧飛揚事務所」により配布されたものです。
宝珠花の大凧揚げは、いまや春日部市の代名詞ともいえますが、元々は宝珠花村の上町と下町が競って大凧をあげる祭りでした。しかし、新聞などで報道されると、次第に有名な祭りになっていきました。この時の大凧の文字は、上若組は「奉祝」、下若組は「祝賀」でした。
上・下の大凧の後ろには家屋が見えます。現在は、江戸川の河川敷に骨組みをし、揚げる前まで大凧を飾っていますが、当時は大凧を揚げる前に町中に骨組みを建てて大凧を飾り、神事が行なわれ、大凧を見物客に披露していました。上・下の若衆はそれぞれの大凧を江戸川の土手まで運び、それぞれ大凧をあげました。
町中の通りでは、大凧揚げのため花や提灯で飾りつけされています。江戸川改修工事の移転前の江戸川の河岸場として賑わう宝珠花の様子を伝える貴重な資料です。
図1
図2
図3
図4
語注
参考文献 『春日部・庄和町の歴史 粕壁宿と西宝珠花河岸』(春日部市郷土資料館、2005年)
『春日部市史 庄和地域 近代・現代』(春日部市教育委員会、2013年)
その他