郷土資料館の収蔵資料

収蔵資料の紹介

資料名 地番・地目・地積入 粕壁町地図 全(ちばんちもくちせきいりかすかべまちちずぜん)
年代 昭和8年(1933)3月
法量 38×28.8センチメートル
資料種別 歴史資料
文化財指定 未指定
収蔵番号等 463-79
資料写真
解説 昭和8年(1933)3月、粕壁町では土地を整理する事業が実施されました。この資料は、粕壁町内の土地の地番・地目・面積を調査・刊行した冊子です。
当時の粕壁町全域を示す粕壁町略図や字毎に地番・地目・面積を示した地図が収載されています。 粕壁町の字町並の図面(図1)からは、停車場通りなどの新たに造られた路地が通り、また町裏には国立薬草園もあり、かつての宿場町の景観は失われつつありましたが、宿場町に特徴的な短冊状(たんざくじょう)の地割りや日光街道の道幅は往時のままでした。また、少なくとも明治時代の初めに付けられた地番は、この頃には「六二八六(一)」「(二)」などと分筆(ぶんぴつ・細分化)されています。分筆された土地を統合すると、間口(まぐち)の広い敷地が現れ、江戸時代以来の宿場町の景観が復元できます。
図1
図2
図3
図4
語注 粕壁町(かすかべまち):埼玉県南埼玉郡に明治22年(1889)〜昭和19年(1944)まで存在した町。
字町並(あざまちなみ): 江戸時代、日光街道沿いに宿場町の町並みが建ち並んだ区域。日光道中粕壁宿の町並み推定復元模型に相当する。
停車場通り(ていしゃばどおり):現ブロンズ通り。明治32年(1899)に粕壁駅が出来ると町場から駅に抜ける道として発展した。
国立薬草園(こくりつやくそうえん):大正11年(1922)に内務省薬用植物園として開園し、昭和13年(1938)に厚生省へ移管、後につくば市移転
参考文献 『春日部市史 第6巻 通史編2』(春日部市教育委員会、1995年)
その他