ほごログ(文化財課ブログ)

夏祈祷「西金野井の獅子舞」の公開

各地で猛暑が続いていますが、7月14日(日)に引き続き、郷土の伝統の舞が公開されました。

7月21日(日)には、埼玉県無形民俗文化財に指定されています「西金野井の獅子舞」が西金野井香取神社とその周辺地で、悪疫退散・家内安全・五穀豊穣を祈願する夏祈祷が舞われました。
神社拝殿での神事後、三匹獅子による「芝廻り」に加え、保存会の皆さまがてしおにかけて指導した南桜井小学校の伝統芸能クラブの子ども獅子の「芝廻り」、猛暑をしのぎやすいよう保存会三匹獅子の「雨乞い」などの演目を披露。その後は、神社正面の大鳥居や、江戸川堤の改修の歴史を伝えるかつての参道に配された鳥居(裏参道鳥居)の2か所で「辻切り」により地域の家内安全が祈願されました。

子ども獅子「辻廻り」

子ども獅子「辻切り」
▲南桜井小学校の伝統芸能クラブの「辻廻り」と「辻切り」の演舞。5月から7月の練習成果を発揮。6学年はこれまでの積み重ねを舞いに表現。素晴らしい舞に地域の皆さまからも盛大な拍手をいただきました。 

 この日は、5年生が林間学校と重なってしまったため、4,6年生の参加となりましたが、クラブ活動や神社で練習を繰り返した成果が素晴らしい演舞となって地域の皆さまに披露されました。また、このクラブ活動を経験した高校生、大学生の卒業生2名が笛役で参加いただきました。数年の空白期間がありましたが、身体で覚えた音色は褪せることなく、境内に鳴り響きました。引き続き参加いただけそうで、頼もしい後継者になりそうと、保存会会長さんも大粒の汗と共に満遍の笑顔がみられました。

花見の舞

 

 


 

 

 

 

 

▲保存会の三匹獅子「花見の舞」

 激しさの中にストーリー性のある演目で今年も演目の解説も加えていただきました。

 

注連切り1

注連切り2

▲祭礼の締めの演目「注連切り」。太夫獅子による注連縄を切ることにより悪疫払いを表現。中獅子、女獅子もそれぞれ華麗の中でも激しさ、厳しさをみる伝統の演舞の代表演目です。

 西金野井の獅子舞は年に一度、海の日に近い日曜日が公開日となっています。市内の伝統芸能は10、11月に秋祈祷の舞が公開されますので、近づきましたらお知らせいたします。