土器の完成!~土器焼きinハルカイト~
7月21日に制作した思い思いの土器をひと月間の乾燥を経て、8月25日には大凧文化交流センター ~ハルカイト~で焼き上げました。台風の影響で一週間延期したこの日は前日土曜日の雷雨で開催も悩ましい状態でしたが、ローム台地にあるハルカイトは水はけが良く、午前9時から文化財課職員総出でカマの空焚きと土器の最後の乾燥を行いました。
▲前日の雷雨で土中に水分を含むため空焚きによる乾燥と土器を遠火で温め、最後の乾燥を行いました
参加者の皆さんは午後からの集合。相変わらずの猛暑のため、史跡神明貝塚現地への散策は中止しましたが、空調の効いた施設内で縄文時代の体験メニューに取り組んでいただきました。小学校出張授業でも人気の貝塚から発掘された当時の食料資源の実物、貝殻や獣類の骨を見て触ったり、鋭利な刃をもつ黒耀石では段ボールへの切れ味体験など、土器作り共々、親子で春日部に暮らしたの縄文人の道具や暮らしを実体験。また、今回、新たにタブレットやスマホによる土器の3Dの映写を加え、保護者の皆さんも興味津々。「観察力が高まる」、「細部までみえる」という感想をいただきました。
▲普段は展示ケースに入っている土器や石器、当時の食べ物などが目の前で「みて・触れて」を体験しました
土器は本炊きから約2時間ほど、600°から700°にもなる炎で焼き上がり、しっかりと冷まさないと大やけどしてしまうほど、高温となっています。
「土器作りから野焼き、そしてハルカイトでの縄文時代の展示をとおして子どもと学ぶことができました」、「野焼きにも参加できたらなぁ~」、「もっと大きい土器が作りたい」「時間をかけて作りたい」など、感想をいただきました。参加いただきました49名のみなさん、大変おつかれさまでした。平成5年からの継続事業、また来年も縄文人の暮らしのメニューを用意しますので、7月号広報での募集とご応募をお待ちしております。