やったり踊りの公開-県指定無形民俗文化財ー
7月12日(土曜)、県指定無形民俗文化財の「やったり踊り」が武里駅近くの大畑香取神社で公開されました。
「やったり踊り」は、午後8時頃、武里香取神社から南東方向に約400mほどの西光寺からスタートします。厳かな境内の中、太皷と笹笛の囃子に合わせ、隊列を組んで、「練り込み」という踊りをしながら、約45分をかけて、会場である大畑香取神社にゆっくりと向かいます。境内では、到着を待っていた見学者が集まっており、境内の鳥居をくぐると拍手で迎えられての入場となります。
▼練り込み様子(西光寺から大畑香取神社まで隊列を組んで踊る)
最初の踊りは、小学生低学年、高学年の「小若」による「扇子踊り」から始まります、この日に向けて練習をしてきた成果が遺憾なく発揮され、大きなかけ声で、元気よく扇子を用いた舞が披されました。続けておこなわれる若衆の「扇子踊り」も、ベテランと、高校生や大学生の今後を担う若衆が迫力ある舞を披露しました。
▼扇子踊りの様子(日の丸の扇子をもって踊る)
次の「手踊り」では、哀愁を帯びた唱にあわせながら、身体全体を使って踊り、手のひらや指先を使って蓮の花を表現する所作が、会場全体に夏の夜の幻想的な世界を醸し出していました。踊りが終わってしまうのが名残惜しくなるくらい、会場全体が「やったり踊り」の余韻で覆い尽くされていました。また来年の夏へ、さらに次の夏も、この余韻が引き継がれていくことを期待しています。
▼手踊りの様子(手のひらや指先を使って蓮の花を表現している